Q: 加治屋さんへ質問です。加治屋さんからみたABTの魅力とは?
(C) Tokiko Furuta
私は10歳の頃から上海の舞踊学校へ留学していて、自分自身が果たして日本人なのかということをすごく悩んでいた時期もありました。でもABTにはアメリカのダンサーやいろんな国のダンサーがいて、“日本人の加治屋百合子”というダンサーとしてみてくれるということに気づいて、“日本人でいてもいいんだ”と思えたんです。
ロベルトはイタリア、コリーナはロシア、ジャレッドとコリーはアメリカ。みんな自国の誇りが強く、それぞれのカラーが出るんですね。それがやっぱりABTの魅力のひとつではないかと思います。沢山のカラーがあったり、それぞれの個性が出せるカンパニーだと思います。
(C) Tokiko Furuta
Q:役についてのこだわりをお聞かせください。
加治屋>バレエダンサーにとってバレエのステップはとても重要だと思いますが、私も自分の経験を重ねるにつれ、ステップだけでは面白くないというか、芸術というのは心を動かさないといけない、観ている方に作品に入っていただかないといけないと思うようになりました。自分がバレエに入り込んでいないと、観ているお客様もバレエの世界に入っていただけないと思う。
バレエのステップもとても重要ですが、やはり役柄になりきることが大切。なりきるというよりは、私が踊っているときはなっているつもりなんですが、自分がその役になっていることがとても重要だと思っています。
(C) Tokiko Furuta
Q:ポリーナさんに質問です。ABTに移籍することになった経緯とは?
(C) Tokiko Furuta
ABTではすでに世界初演や斬新な演目、トワイラ・サープやラトマンスキーの作品など、自分にとって新しい挑戦がありました。またそれがこれから続いていくと思います。これからの未来に自分でもワクワクしている状態です。
(C)Tokiko Furuta