コタキナバルは多民族・多宗教・多言語・多文化!

伝統舞踊

ムルット族の民族衣装に身を包んだダンサーたち。コタキナバル市内のレストラン、文化村、イベントなどで各民族の伝統舞踊を鑑賞することもできます。

東マレーシア(ボルネオ)は昔から地域ごとに先住民族が暮らしてきたため、コタキナバルのあるサバ州だけでも、大まかに分けて30以上、言語で分けると90以上の民族に分けられるといわれています。各民族ごとに異なる民族衣装、舞踊、音楽、料理など独自の文化を持っています。

50万人前後といわれるコタキナバル市の人口のうち、6割近くはイスラム教徒で約2割が仏教徒やキリスト教徒の中華系です。残りの約2割はキリスト教徒の先住民族などで、西マレーシアと比べてキリスト教徒の割合が高いのが特徴です。

国語はマレー語ですが、英語を話せる人も多く、加えて各民族の言葉も話すので、皆さんマルチリンガルで街中でもいろいろな言語が飛び交っています。

コタキナバルのイスラム教徒

モスク

大学内のモスク。金曜日のお昼はイスラム教徒がモスクにお祈りに行く日なので、モスク周辺は渋滞したり、役所やオフィスも金曜日は長めのお昼休みになります。

コタキナバルのあるサバ州では純粋なマレー民族の割合は少なく、一言にイスラム教徒といっても、フィリピンをルーツとし「海の民」とよばれるバジャウ族やブルネイ王国ルーツのブルネイ族、ビサヤ族など多くの民族で構成されています。生活様式はそれぞれの民族、集落ごとに異なりますが、同じイスラムの教えを共有しています。

イスラム教といえば、豚肉やお酒がNG、断食月(ラマダン)の間は太陽が出ている間は一切食事をとらない、一日5回のお祈り、婚前交渉禁止、女性は髪や肌の露出禁止、などきびしい戒律で知られていますよね。

でもコタキナバルでは、イスラム女性でもスカーフをかぶっていない人も多く、服装も自由で、お酒もコンビニやスーパーで売られていたり、男女の社会的差別も少ないなど、中東のイスラムと比べると、またマレーシアの他地域と比べても、イスラム色が薄めと言えます。

中華系マレーシア人

寺

コタキナバルの中華系はキリスト教徒と仏教徒が多く、教会やお寺も沢山あります。写真はコタキナバル郊外の普陀寺。南国らしいカラフルな仏教寺院です

日本人は中華系の人をみると条件反射的に大陸の方と思い込みがちなので「コタキナバルは中国人だらけだ」と言われることがありますが、街で見かける中華系の方が皆中国人なわけではありません。

たしかにここ数年で中国からの観光客は急増しましたが、他にも香港、台湾、シンガポールなどから旅行で来られる中華系の人も沢山いますし、マレーシア人でも華人は多いです。顔立ちや話す言葉は似ていても全く別の国ですので、ひとまとめにするのはそれぞれの国の方に対して失礼にあたります。

ここの華人の人たちは何代も前からマレーシアで暮らしてきてマレーシア国籍を持っているれっきとしたマレーシア人。マレーシアの中華料理も中国料理ではなくマレーシア独自に発展してきたものなので、日本や中国では食べられない地域独自の料理が沢山あります。「マレーシアに来たのに中華料理じゃつまんない」なんて先入観にとらわれるともったいないですよ。

>>ボルネオ固有の先住民族、そして旅先で気をつけたいこと