結婚しない理由は、「出会いがない」「他人と暮らすのが面倒」
結婚?独身?自分はどうしたいのか、自分の本心に聞いてみよう
男性の理由のベスト5にあって、女性のベスト5にないものは、「収入が低い、不安定だから」という収入に関するものです。逆に、女性の理由にあって、男性にないものは、「結婚の必要性がないから」です。
男性は「収入がないから」といって結婚はしないと言い、女性は「必要性がないから」といって結婚をしない。女性視点でいえば「自分がどうしたいか」を重視した主体性の違い。男性視点でいえば、「家族を養う」という責任感の違い、そのよう価値観とでもいうべきものが数値に現れているようです。女性は、自分一人で暮らしていけるならば、結婚しなくてもいい。と自分の選択に自信を持って答えているようにも感じました。
[男性]低収入の現実⇒養えるだけの収入がない、不安定である ⇒ 仕方なく独り
[女性]生活実感⇒自分で暮らしていけるなら、必要性なし ⇒ 確信犯的独身
男女共通の理由で高いのは、「1人でいる自由をなくしたくない」「他人と暮らすのが面倒」「適した相手がいない」などです。これらをみても、現在の楽しく快適で安定した暮らしを失うに値する結婚生活が約束されていないと、二人暮らしに踏み切ることは、怖くてとてもできないとの考えが出ているようですが、それは、現在の自分の幸福を守ろうとする、当然の思考です。そして、一人暮らしを謳歌している40代の先輩をみて、「独身もいいかも」と後輩たちが続く、そのような状況かもしれません。
シングルの住宅相談
一昔前の住宅相談でよくあったのは、「良い人がいれば、結婚するかもしれないから先のことはわからない」「結婚するかもしれないので、マンション購入については考えようがない」と、「結婚するかも」という前提によって起こる、住宅購入に対する思考の停止です。近頃では、「結婚するかも」という前提が、「結婚しないかも」という前提となって、マンション購入などにも能動的な行動が見受けられます。「結婚しないかもしれないので、現役のうちに、住まいとお金を確保しておきたい」など、現状を見据え、より良い暮らしを自分で確保しようとする主体的な行動です。彼らは、「結婚したら、それはその時に考える」と言い、結婚もマンション購入も自分の人生の通過点と考えているようです。
次頁では、単身者の「不安なこと」について、です。さて、もっとも不安なことは何でしょうか。