現場見学、先輩訪問をして「当事者意識」を高める
3:店舗・支店見学、商品の購入をする時間と労力がかかりますが、志望度の高い企業こそ、現場に足を運んでください。店舗や支店を見ることで「当事者」として企業を見ることができ、共通点をつくり出すことができるのです。
その際のポイントは「改善点」や「自分ならこうして売上アップにつなげる、顧客満足を上げる」という視点です。たとえばあなたが食品メーカーの営業志望だったとしましょう。取引先であるスーパーなどの小売店を見学して、扱っている商品の陳列や演出についての工夫、自分ならば売上を上げるためにどうするか?を考えるのです。それも1店舗だけでなく3店舗以上、駅前など交通の便がよい店舗とロードサイドの店舗といった客層や店舗のタイプが違う店舗を複数見学し、比較してみてください。
商品がある場合は店舗での陳列や演出だけでなく、商品を使ったときの使い勝手、競合他社商品との違い、改善点を考えるとよいでしょう。接客・販売系の職種であれば複数店舗で実際の接客を受けてみて、よかった点、改善点などを分析することはマストです。
4:先輩(OB)訪問
アプローチに大きな労力はかかりますが、会社説明では聞けないようなリアルな情報を得ることができ、断然説得力のある志望動機を作ることができます。また先輩訪問の人数を評価の対象としてカウントしている企業もあります。ぜひ複数人の訪問を行いましょう。
先輩訪問時の質問項目としては
- 筆記試験の内容
- 面接で聞かれたことなど、選考について
- 先輩の志望動機
- 現在の仕事の内容、やりがい
- 仕事の大変さ
- どんな人物が評価・活躍しているか
- 企業の課題・それに対する戦略があるか
就職活動をしている学生の2割しか先輩訪問をしていない、というデータがあります。それは裏を返せば、その上位2割から内定が決まっていっているとも言えます。
1から4まで、「自分と企業の深い接点を見つける」ための企業研究テクニックをお伝えしました。これをすべての応募企業にあてはめて活動するのは難しいですが、せめて第一志望の業界くらいはやっておきたいところです。
ESや面接は企業への入社の熱意を表す場です。企業研究に時間や労力をかけることが、内定への一番の近道になるのです。