テクノポップ/海外のテクノポップ

ロシアの電子ポップ(1)~ロボティ

新シリーズ「ロシアの電子ポップ」です。ソチ・オリンピックで盛り上がるロシアに、ガチのテクノポップ・バンドはいるのか? 結論としては、結構います。先ずはガイドが「ロシアのKraftwerk」と呼んでいる、赤いツナギの3人組、ロボティを紹介します。ロボットへの尋常でない愛情を感じる人たちです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

僕とロシアとの出会い

ロシアの音楽について初めて記事にしたのは、t.A.T.u.(そのころはロシア語表記しかありませんでした)について書いた2002年。それまでは、全くの予備知識もなく、ロシア語は暗号を解読するような状態でした。それ以降、ロシア及びウクライナに興味を持ち出して、いろいろ調べるようになりました。ロシア語はいっこうに上達しませんが、ロシア語レッスンは楽しいです。

Тату~ロシアより愛をこめて (All Aboutテクノポップ)

ソチ・オリンピックに便乗する訳ではありませんが、ロシアのアーティスト集団をシリーズとして紹介していきます。ロシアやウクライナというとセクシーなお姉さん系シンガーが優勢で、ともすれば「プレイボーイ」誌の表紙を飾るグラビアアイドル的側面が強調される傾向にありますが、今回は硬派に攻めます(少なくとも初心としてはそのつもり)。

ロシアのKraftwerk

roboti

ロボティ

今回紹介するのは、ロシアのKraftwerkと勝手に呼んでいる「Роботы」。「Робот」は「ロボット」ですから、その複数で英語なら「ロボッツ」。ロシア語発音は「ロボティ」に近い感じですが、厳密には違うでしょう。一応、アルファベット表記では、「Robots」ではなく「Roboti」になっています。そのような予定はないでしょうが、世界デビューの際は、どちらの表記になるんでしょうか?

 

ロシア語表記だといろいろ不都合があるので、個人的に「ロボティ」と呼ぶ事にしました。ロボティは、1997年にモスクワで結成されました。その動機は「新しいテクノロジーの急速な発展と人間が独占していた芸術の領域へのコンピュータの侵略に対する回答」だそうです。真偽は不明ですが、メンバーは二人の建築家と一人の物理学者。うーん、もっともらしくていい! 彼らのコンサートは、映像ショーを組み合わせたもので、その辺りも、Kraftwerkに触発されたのでしょうか? 一度、生で見てみたいものです。

ROBOTI @ Plums Fest 2010 (vimeo)

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