司法書士試験/司法書士試験・勉強法・対策

司法書士試験の予備校の選び方(1)(2ページ目)

司法書士試験の予備校の選び方について、「受講料」や「担当講師の講義力」など判断基準となる要素についてご説明します。

松本 雅典

執筆者:松本 雅典

司法書士試験ガイド


1. パンフレットだけで決めない

まず大前提の話です。

パンフレットだけで予備校(講座)を決めないで下さい

講師の立場からすると信じられないのですが、パンフレットを見て、その印象だけで講座を決める方が意外と多くいます。特に、これから司法書士試験の学習を始めようという方に、この傾向が強いです。「受講料が同じくらいなら、内容もあまり変わらないのだろう…」「よくわからないし、パンフレット以外に調べるのも面倒だしな…」などという理由なのかもしれませんが、その選択は大変危険です。

受講料が変わらなくても、内容は予備校(講座)によって異なります。また、どこの予備校も、パンフレットには良いことしか書きません。実際には講義力の低い講師であっても、パンフレットですから「圧倒的な講義力」などと書きます。

実際に、私は、「パンフレットだけを見て講座を選んだら、全く講義についていけず、もう一度別の予備校の講座を受講することになった」などというご相談を多数受けています。

よって、後述するとおり、体験講義をご覧になるなど、講座についてよく調べたうえで、ご受講される講座を決定して下さい。


2. 受講料

みなさんにとっては、これが最も気になるところかもしれません。しかし、実は私はあまり重要視していません

受講料

受講料

どういうことかというと、現在の司法書士試験業界においては、主要予備校の受講料はほとんど変わりません。講義回数が100回を超える講座は「30万円~50万円」(※)とほとんど相場が決まってしまっています。

※講義回数が100~120回程度ですと30万円台、120~150回程度ですと40万円台となります。ただし、早い時期に申し込むと安くなる「早割」や、行政書士試験など他の資格試験の受験経験があると安くなる「他資格割」など、割引制度を多く用意している予備校がほとんどですので、実際にはこれよりも安くて済む場合も多くあります。

逆にいうと、この相場よりも大幅に安い講座には注意して下さい。どの講座でも、「講師の報酬」「教材作成費」「講座運営費(受講中のサポートにかかる費用など)」「広告費」など、ある程度の費用がかかります。にもかかわらず、大幅に安く講座を提供している講座は、「講師の報酬」「教材作成費」「講座運営費」のどれかを削っている、つまり、“質の低下”ということで受講生の方にしわ寄せがくる部分を削っていると考えられます。「広告費」を削ることはほとんど考えられないので、受講後に受講生の方にしわ寄せがくる費用を削っていると考えられます。

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