都立中の適性検査は「学力試験」ではないため、ニュースについての関心や問題意識を問うものや、日常的な感性や観察眼を持っているかも試されます。

都立中の適性検査は「学力試験」ではないため、ニュースについての関心や問題意識を問うものや、日常的な感性や観察眼を持っているかも試されます。

都立中高一貫校受験にはメリットがある反面、意外と知られていない落とし穴もあります。都立中高一貫校受験と入学するメリット、注意点、合格するための条件をお伝えします。

都立中高一貫校受験のメリット

  • 私立中並みの教育環境
ほぼ無償で私立中学並みの教育環境で学ぶことができます。
  • 校風への適性
適性検査は「学校の校風に合うか」を見るためのもので、合格すればその学校に合う可能性が高いといえます。
  • 受験勉強期間
私立中の受験勉強は小4からが基本ですが、都立中は適性しだいでは小6からの勉強で合格可能です。

合格の条件

  • 精神年齢が高く、論理的に物事を考えることができる
都立中では小学校の学習指導要領を超えた内容で「選抜試験」をすることができないことになっています。そこで「適性検査」と称して受験者の思考力や表現力を問うてきます。ただ、決してやさしい問題とは言えず、「社会のできごとへの関心が高い」「精神年齢が高い」「論理的にものごとを考えることができる」というような子どもが有利です。
  • 文章を書くことを苦にせず、客観的な文章を記述できる
「自分の体験をもとに、400字で答えなさい」というような記述問題が多いのが「適性検査」の特徴です。「書く力」は身についても、「体験談」を書けない受験生は多く、いろいろな体験をしてきている子どもが有利です。また、自分は直接体験していなくても家族や友人、本などを通じて「疑似体験」を多くしていることも有利な条件です。
  • 私立受験のスタンスをあらかじめ決めておく
もともとは都立中高一貫校へ通わせようと塾に通わせて受験をしたものの、本番のためのステップとして受けた私立中に進学するケースも多い
くあります。外部の高校を受験することになったり、最終的に授業料の支払いが困難になったりする家庭もあります。私立中は「受けさせない」「受かっても行かせない」と事前にスタンス決めておくことが都立中受験成功の条件です。

都立中高一貫校受験の事実

  • 超高倍率の狭き門
人気のある都立中高一貫校は10倍近くの超高倍率。「受験生の多くが不合格」になります。一方、同じ都立の学校でも高校受験だと倍率は2倍未満のところが多く、かなり入りやすくなります。中学受験をしないことにより、将来の学校選択の幅を広げるという考え方もあります。
  • 「適性検査」と呼ばれる入試の問題は私立中と大きく異なる
都立中の適性検査は「学力試験」ではないため、国語や算数といった科目の概念がありません。私立中学の入試問題とは問題傾向が大きく異なります。たとえばニュースについての関心や問題意識を問うものや、日常的な感性や観察眼を持っているかが試されます。したがって「このカリキュラムで学習すれば合格できる」という決定打がありません。模擬試験の偏差値通りの結果が出るというものでもなく、合否を読みにくいという特徴があります。
  • 私立中との併願が多い
都立中の「適性検査」に近い入試を行う私立中も増えています。しかも学費が免除される「特待生」コースもあり、経済的な負担も軽減されます。都立中入試の勉強をしながら私立の併願もしやすくなっています。ただ、「学力選抜試験」ではない「適性検査」で入学した生徒との知識量の差が入学後さらに広がって二極化していく学校も多いようです。

さて、いかがでしたでしょうか。都立中学受験は非常に狭き門です。お子さんの適性を考えて、慎重に判断してください。
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