子どもにとって一番の中学校を選ぶためのヒント

地元の中学校以外の進学先も検討してみてはいかがでしょうか。

地元の中学校以外の進学先も検討してみてはいかがでしょうか。

小学生のお子さまの進学先はもう決まっているでしょうか。今回は、地元の公立中学校はもちろん、近隣の私立中学校も含め、子どもにとって一番の中学校を選ぶためのヒントをご紹介します。




小学生の4つの進学先とは

まず、小学生の進学先は大きく分けて4つあることを確認しましょう。
  1. 受験を伴わない公立中学校
  2. 受験を伴う公立中高一貫校
  3. 受験を伴う国立大学附属中学校
  4. 私立中学校
です。多くの小学生は地元の公立中学校へ進学します。ただ、子どもにとっていちばんの進学先を見つけるために、一度改めて他の選択肢を検討してみるのもいいかもしれません。

公立中学校のメリットとは?

まず、公立、私立それぞれのメリットからお伝えします。

公立に進学するメリットとして最初に挙げられるのは、やはり経済面ではないでしょうか。文科省の調べでは、公立中の学費の総額が平均約48万2千円であるのに対して、私立中は平均約133万9千円。文科省は2017年から私立の小中学校に通う子どもがいる年収590万円未満の世帯に対し、授業料の一部を支援する方針を固めているものの、公立に通わせる経済的なメリットはまだまだ大きいといえるでしょう。

また、中高一貫ではない地元の公立に進学するということは、高校受験をするということです。中学校3年間で将来の方向性を模索しながら、自分に合いそうな高校を検討できるというメリットがあります。高校入試は学校の通知表によって有利不利が左右されるという難しさがある反面、こつこつ勉強すればその努力が報われやすい入試です。将来の進路選択の幅を広く構え、高校入試に向けて長期的なプランを立てるのがいいでしょう。

私立中学校のメリットとは?

一方、私立に進学する一番のメリットは、やはり子どもに合った学校を選べる点でしょう。私立は学校ごとに独自の教育理念があります。公立の教育が国の方針や自治体の考えに影響されて揺れ動くのに対し、私立は建学の精神のもと、教育に対する根本的な考え方は変わりません。先生の異動もありません。私立の学校案内にはよく「不易流行」という言葉が出てきます。創立以来、変わらずに続いている伝統と、時代の変化に合わせて柔軟に変えていく姿勢が学校ごとの校風となっています。したがって、子どもに合った学校がきっとあるはずです。

つぎに私立のメリットとして挙げられるのは、大学への進学実績です。難関大学への合格をめざすなら、私立の中高一貫教育が有利です。学校別の国立・難関私大合格者ランキングの上位の多くは私立中高一貫校で占められています。私立は、公立に比べ、数学・英語など主要科目の授業時間数が多く、ハイレベルな教材と授業も期待できます。わが子を難関大学へ合格させたいと考えるのなら、私立の検討は外せません。

ただ、そのような私立の多くはいわゆる「難関私立中」です。小学3、4年生の頃から本格的な中学受験勉強を始め、その中でも一部の受験生しが合格できません。そこで、「落ち着いた環境、恵まれた環境で安心して一定のレベル以上の教育を受けたい」という希望をかなえるために、「難関私立中」ほど狭き門ではない私立中を選ぶという選択肢もあります。5、6年生から国語・算数の2科目に絞って受験用の勉強を始めても入試に間に合いますし、公立中高一貫校の適性検査型の入試を採用しているところも増えました。

そのような私立中でも入試がある以上、一定以上の学力を持った生徒しか入学できないため、一部の公立中のように学級崩壊、授業崩壊の心配がなく、教育熱心な家庭が多いので安心して学校生活を送ることができます。

また、私立ならではの教育方針としてグローバル社会に対応している学校も多くあります。公立では予算経費の理由から海外への修学旅行や語学研修には行けませんが、私立では中学生から海外経験を積むことができます。ネイティブの英語教員を多数雇用して、実用英語の習得に力を入れているところも多いです。

設備面も私立は充実しています。格調高い伝統的な校舎から、斬新な未来型デザインの校舎までさまざまです。10万冊を超える蔵書を有する図書室や、複数のサイエンスラボ、音響効果に優れたホールに広大な体育館、電子黒板などのICT教育の機器が充実している学校ばかりです。共働きの家庭のために食堂・カフェテリアがある学校も増えました。

このように、私立は生徒の学校生活を充実させているため、校舎や設備などのハード面から教員やカリキュラムなどのソフト面まで、求められるニーズに応えて進化しています。学校を見学してその魅力を体感してみると、それまで抱いていた考えに変化があるかもしれません。

さて、いかがでしたでしょうか。子どもにとっていちばんの進学先を選ぶために、さまざまな選択肢を検討してみることをおススメします。
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