カブトムシの飼育方法のコツ~蛹(さなぎ)編~
カブトムシのサナギを飼育する方法
サナギになる時期はいつ?幼虫が準備の部屋を作りはじめる
幼虫が蛹室を作りはじめたら、サナギになる準備
幼虫がこのような状態になったら、飼育ケースやビンをむやみに動かしたり、大きな振動を与えないこと。なぜなら、この時期の幼虫はカラダがデリケートな状態になっているからだ。また、せっかく作った蛹室を壊してしまう可能性もある。観察もそっとするようにしたいところ。とにかく、やさしく見守るのがコツ。
幼虫は脱皮して、サナギへと姿を変える!
蛹室を作った後、カブトムシの幼虫は皮膚がシワつきはじめ、だんだんとカラダを動かさなくなってくる。しばらくすると幼虫はその皮膚を脱ぎ、サナギへと姿を変えるんだ。このときになってはじめて、オスのカブトムシには頭部と前胸部(ぜんきょうぶ)に2本の角ができる。サナギになった直後のカラダは白色で柔らかいが、時間が経つにつれてオレンジ色に変色して、カラダもかたくなってくる。カブトムシのサナギは動く??
実はカブトムシのサナギは、蝶のサナギなどと違って動くのだ。ツノや頭部、各脚は動かないが、腹部の節の部分をコキコキと動かすことができる。これは幼虫から脱皮してある程度すると、腹部に筋肉が形成されるため。飼育の際、サナギが動くのを見たときは、はじめは驚くかもしれないが、それ自体は飼育にはなんら問題がないのでご安心を!ちなみにカブトムシのサナギの中身は、はじめはどろどろの液体状になっている。カブトムシは幼虫からサナギになるときに、一部の神経器官や呼吸器官以外は、溶けたような状態になり、また新しく成虫になるべく組織が形成されていく。
なので、サナギのカラダはとてもデリケートなのだ。とくにサナギになりたての時期はなおさらのこと。カブトムシのサナギを強くつかんだり、強い衝撃をあたえると、うまく成長しなくなるどころか、場合によっては死んでしまうことも! なるべく触らないように、注意して飼育しよう。
カブトムシの羽化シーンは、最高の観察タイム!!
3週間ほど経つと、カブトムシのサナギはだんだん黒ずんできて、今度はサナギの皮膚を脱いで成虫となる(これを羽化という)。羽化後は前翅(まえばね)が白色だが、時間が経つとともに、それがオレンジ色、そして黒色と変わっていく。それから1週間ほどすると、カブトムシは土の外に出てきて活動を開始するぞ。無事に成虫となったら、こちらの記事「カブトムシの成虫を飼育するコツ」をチェックしよう。もし、産まれたカブトムシのオスとメスを一緒に飼う場合は、同じペアの親から産まれたこども同士ではなく、違うペアから産まれたオスとメスを一緒に飼う方がいいんだ。
土の上にサナギがでているけれどどうする?蛹室が崩れたらどうする?などカブトムシのサナギを飼っているときに、よくある疑問に対しては「カブトムシが蛹から羽化して動く時期は?飼い方Q&A」でお答えします!
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