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新たなる伝説の予感 RENDOの靴 後編(2ページ目)

前編では各モデルや履き心地の特徴をご紹介したRENDOの靴。後編ではその履き心地の秘訣になるパーツや、浅草の直営店でのサービスなどについてご紹介致します。駅からちょっと歩きますが、訪れる価値大いにあり!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

品質の割にリーズナブルな価格!

調整用ソックシート

RENDOの直営店では、通常のサイズでは微妙に大きく感じる方や左右でサイズが若干異なる方のために、純正のソックシートで微調整を行ってから納品してくれるサービスを、無料で受けられます。用いている木型から直接起こしたものだけあって、靴の中で不自然な過不足が起こりません!

デザインの普遍性とは対照的に、履き心地や構造に関しては日本の紳士靴を更に一歩前に進めた感のあるRENDOの靴ですが、価格が約4万円と比較的リーズナブルであることにお気付きの読者の方も多いでしょう。製造が海外ではなく全て国内、しかも東京・浅草の確かな技術力を持つファクトリーであることは前回の記事でも触れた通り。ではなぜこの価格を実現できたかと言うと、ズバリ販売ルートを直販、すなわち浅草の実店舗と直営のネット通販に絞っているからです。仮に他店に卸すのが前提となると、この品質では恐らく6万円台になってしまうのではないでしょうか。

もちろんネット通販も便利この上ないのですが、購入の際は可能であるならば、個人的には是非とも浅草の直営店に行かれることをお勧めします。吉見氏やスタッフの誠実な接客を体験できるだけでなく、用いた木型を通りに作成されたレザー製の全敷ソックシートによる微調整にも無料で応じてくれるからです。例えば足長は合っていると思うけど甲周りにもう少しだけタイトにしたい時には、このソックシートの効果は絶大で、かかと周りが浮付くことなくフィット感を向上させることができます。浅草の駅から店舗までは多少歩きますが、商品を直に見て、そして履いた上で購入する価値は十分にあると思います。

製品化するまでに何度も試行を重ね、またファクトリーから納品された後もウェルト部の目付けなどの最終仕上げは自らの手で行うなど、紳士靴に対する思いに並々ならぬものがある吉見氏。この記事の取材に訪れたのは年明け早々だったこともあり、RENDOの店舗には周辺の靴関連の取引先がひっきりなしに訪れ、周囲の期待の高さを実感しましたが、確かにそれに十分応えている商品だと思います。顧客との「連動」すなわち彼らからのフィードバックを基に、一歩一歩確実に、ロングセラーとなる作品が出て来そうな予感大です! そして今後の日本の紳士靴の作り方・売り方そして履き方を占う上でも、RENDOの靴は存在感がじっくりと増して行きそうな気がします。
店舗の内装

RENDOの店舗を撮ってみました。長い間閉鎖していた倉庫を改装して完成させた、整然とした内装です。まだ生まれたばかりのブランドですが、日本の紳士靴の未来への扉を間違いなく開けるであろう、大きな期待を抱かせてくれる存在です。目が離せませんよ!


 
【店舗紹介】
RENDO
住所:東京都台東区浅草7-5-5
アクセス:東京メトロ銀座線浅草駅より徒歩13分
TEL:03-6802-3825
営業時間:12:00~20:00
定休日:日曜日・祝日
HP:RENDO SHOE and REPAIR

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