パリを意識したパン
セテュヌ ボンニデーのパンはパリっぽさを意識しています。クロワッサン
「クロワッサン」(150円)は「365日」のザクザクした食感とまったく異なり「フサッ」とした感じを狙う、と有形さんは言います。その表現に笑ってしまったのですが、齧ってみればなるほどフサッとした食感。フランスのパン屋さんが使うバターの芳醇さ、ミルキーなコクを出すために、有形さんは国産バターに加えて発酵生クリーム「クレームエペス」を用い、吸水を多くして繊細でクリーミーなクロワッサンに仕上げています。
オレンジブリオッシュ
一方「ブリオッシュ」(120円)には濃厚な発酵生クリーム「クレーム・ドゥーブル」を加え、卵の量を減らすことで次の日もぱさつかない、しっとりとしたブリオッシュに焼き上げています。香り高いオレンジ入りもおすすめ。
そして北海道の前田農産の「ゆめきらり」を配合した「バゲット」(280円)。対粉75%の水にルヴァンリキッドを合わせているので、比較的高加水と言えますが、食感は軽やか。有形さんが目指すのは、パリで出合ったさっくりと口どけのよいバゲットです。
バゲットとバタール
魅惑のヴィエノワズリと人気のパン
ベーシックであるところはフランスの、プティサイズは日本のよいところをとった感のあるヴィエノワズリは、素材の質と食感に心地よさを、乳製品や砂糖の使い方に技を感じます。ショソンオポム
「ショソンオポム」(220円)は青森八峰園の「葉とらずりんご」を白ワインでピュレにしたものを包み、表面をキャラメリゼしてパリパリに。生地の層の一枚一枚が薄く硬質で芸術的。これはデザートにもなります。
カヌレとブリオッシュボストック
デザートといえば365日にもある「カヌレ」(160円)も上質。内外の食感の違い、カラメルとラムの香りに魅了されます。カヌレ未体験の方はぜひ。
クグロフ
かわいいサイズの「クグロフ」(150円)はブリオッシュ生地で自家製ドライリンゴを包み、カルヴァドスのアイシングで仕上げています。ワイン好きには「クグロフサレ」もあります。
ヴィエノワミルク
ヴィエノワにコクのあるミルククリームを挟んだ「ヴィエノワミルク」(150円)はミルキーなおいしさを存分に感じられるパンです。
クリームパン
このほか、青森県トキワ養鶏場の循環型農業で生産された卵を使った「クリームパン」(140円)や「ソンプルサン」(220円)に人気があるようです。食パンはパンドミとハードトーストが常時、その他2種類が日替わりで焼かれています。
ソンプルサン