大学生の奨学金/申込み時や返済時の注意点・落とし穴

奨学金の落とし穴(1)成績と奨学金の関係(2ページ目)

日本学生支援機構の奨学金には、いくつかの注意点や落とし穴が存在します。せっかく奨学金を申し込んだのに、自分の不注意や怠慢により奨学金が打ち切られてしまうと、その後の学業の継続に赤信号が点りかねません。そんな奨学金の落とし穴についての解説その1です。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


成績が悪ければ奨学金が停止される!!

「継続願い」を提出しても奨学金の支給を止められてしまうことがあります。

これは、大学を通じて提出された継続願いをもとに、奨学生として相応しい学生生活を送っているかどうか、と日本学生支援機構で審査されるからです。

この審査のことを「適格認定」と呼び、出席日数や取得単位数などに問題があり奨学生として相応しくないと判断されると、奨学金の停止や廃止などの厳しい措置が取られることがあります。
解説画像

奨学金 継続手続きの流れ

現に昨年2013年5月に、大学側が継続を推薦したにも関わらず、600名近くもの学生が奨学金を打ち切られたことがメディアで報道され、関係者の間で話題になりました。

これは、「学ぶ意欲の薄い学生には奨学金を支給しない」という日本学生支援機構の厳しい姿勢の表れともいえるでしょう。

適確認定の区分は以下の内容となっています。

●「継続」「激励」「警告」 → 奨学金の支給を継続する
●「停止」 → 奨学金の支給を1年以内停止する
●「廃止」 → 奨学生の資格を喪失させる

トラブルを起こすなどして停学が決まるとと奨学金は“停止”され、病気などのやむを得ない以外の理由で留年すると“廃止”認定されてしまいます。

奨学金を借りて進学する以上は、学生生活に真面目に取り組む・・・・

このあたり前の姿勢を親子でキチンと認識し、奨学金に向き合っていただきたいと思います。

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