個人的注目のショコラ vol1
サロン・デュ・ショコラの会場に行くと、その熱気に舞い上がり、どのお店にしようか彷徨い歩き疲れてしまうこともあります。毎年規模が大きくなるように感じるサロン・デュ・ショコラですが、個人的に必ずチェックするお店をご紹介しましょう。Patrick Roger(パトリック・ロジェ)
1997年に独立後、パリでも不動の地位を築き人気の高いブランドです。パリ郊外のソー地区に広大なラボを有し、現在パリ市内および郊外に6店舗。ベルギー・ブリュッセルにも店舗を構えている。2012年11月には、パリの中心マドレーヌ広場にギャラリー兼ブティックをオープン。
彼の創るショコラは、クラシックな定番と予想外のクリエーションを織り交ぜたような作品ばかり。斬新な食感やフレーバーを組み込みながらも、どこかチョコレートのクラシックな域は外さない安定した味わいです。
http://www.patrickroger.com/jp/
フランスの5月革命からインスピレーションを得たという作品。プロヴァンス地方に所有するアーモンド菜園から採取したアーモンドでつくるアーモンドのプラリネはザクザクとした食感が楽しくナッツの香ばしい味わいが口の中に広がる逸品です。中心にはホールのアーモンド1粒が隠れているというサプライズも。
Christian CAMPRINI(クリスチャン・カンプリニ)
ニース郊外の自宅にあるアトリエを拠点に、ニースやモナコ等の高級ホテルやレストランへショコラやコンフィズリーを卸しケータリングを中心にしていたが、2012年には待望のブティックを自宅からほど近いヴァルボンヌにオープン。職人気質を感じる人気のM.O.F.ショコラティエです。
南仏特産のマンダリンやレモン、フルーツの使い方が素晴らしく、ショコラとの組み合わせや口当たりが素晴らしい!
ドーム状のチョコレートの中には、トロトロのリキッドタイプのガナッシュが隠れ、口の中でサラリと溶け、フレッシュなフルーツの味わいが口いっぱいに広がる。限りなく薄い上掛けのチョコレートの食感も繊細。さすがM.O.F.ショコラティエと唸る美味しさです。パッションフルーツ×生姜の組み合わせも爽やか。
次のページでも個人的に毎年注目しているお店をご紹介しましょう。