OS別、タブレットの違いとは
ノートパソコンに代わり、タブレットが市場シェアが大きくなってきています。タブレットと一言で言っても、搭載されるOSの違いや、ディスプレイのサイズの種類など、多様な機種がリリースされています。ユーザーにとって使いやすいタブレットは果たしてどんな機種なのか、今回は、OSに絞って考えてみることにします。OSの種類としては、大きく分けて3種類になります。アップルのiPadに搭載されているiOS、Googleのスマートフォンなどに搭載されているAndroid OS、マイクロソフトのPC用OSでタブレットも兼用できるWindows 8です。以下では、タブレットの使用シーンを想定して、各OSの特徴を紹介していきます。
ソーシャルネットワークサービスを利用した場合
ソーシャルネットワークサービスを利用する場合、各OSでブラウザにて利用もできますが、簡単に利用するにはアプリが不可欠です。Twitter、Facebook、LINEなど、提供先の公式アプリからサードパーティ製のアプリなど、多くの種類がリリースされています。3種類のOSでアプリの比較をした場合、アプリマーケットの充実しているiOSとAndroidは、使いやすいアプリがリリースされており甲乙付けがたい状況です。Windows 8に関しては、OSレベルでソーシャルネットワークサービスの利用ができるように『Peopleアプリ』が内蔵されてはいますが、対応ソーシャルネットワークサービスが少なく、アプリの操作も独特なものとなっており、あまり使い勝手としてはよくありません。Windowsタブレットユーザーは、アプリよりも、ブラウザ経由で利用した方が効率がいでしょう。
クラウド利用
タブレットを利用する上で欠かせないのが、クラウドです。Dropbox、Evernoteなどのクラウドサービスを利用することで、タブレット、パソコン、スマートフォンなどの複数のデバイスにてデータを共有することができます。
iOSに関しては、アップル独自のクラウドiCloudが利用できるようになっており、iCloudにてiPhone、Mac OS Xとシームレス(敷居が低いこと)に連携が可能です。また、iCloudにGoogleカレンダーやExchangeなどを同期させることも可能です。ただ、このiCloudは他のOSとの連携は難しい点もあるため、アップル製品のみを使っているユーザーには有効な手段でしょう。またiOSは、内蔵メモリのファイルへのアクセスが制限されているため、クラウドにファイルをどんどん同期させるといった活用方法にはあまり向いていません。
Androidに関しては、クラウド向けアプリケーションも充実しており、ファイルへのアクセスもできるためクラウド利用に向いているOSです。ただ、大きなファイルの処理には力不足な点があります。
Windows 8に関しては、SkyDriveというクラウドが用意されており、ローカルとクラウドとシームレスに作業ができます。なお、他のクラウドサービス向けのWindowsアプリもありますが、Windowsデスクトップアプリを利用するか、ブラウザにてアクセスしてしまった方が効率的でしょう。ファイル操作や重いファイルの作業など、Windowsの得意とするところでクラウドを経由して仕事するユーザーには最適のタブレットでしょう。
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