トルコの国内移動
アンカラのオトガル
都市間を移動する場合、庶民の間では長距離バスが主流です。どの町にも「オトガル」と呼ばれるバスターミナルがあり、そこで目的地まで行くバスのチケットを買うことができます。大手のバス会社としては
Metro(メトロ)ツーリズム、
Kamil Koc(キャーミル・コチュ)などがあり、高級志向としてはVaran(ヴァラン)、
Ulusoy(ウルソイ)などがあります。長距離バスだと、イスタンブール‐アンカラ間は約5時間です。
飛行機移動の場合、国内線は
トルコ航空、
Atlas Jet(アトラスジェット)、
Onur Air(オヌルエアー)、
Pegasus Airline(ペガススエアライン)、
Sun Express(サンエキスプレス)、
Anadolu Jet(アナドルジェット)、
Iz Air(イズエアー)などの航空会社が各都市に就航しています。バスより値段は高いものの、時間がかなり短縮できるのが利点。例えばイスタンブール‐アンカラ間は、飛行機だと約1時間で済みます。 ただ、本来ならば、国内移動としてまず日本人の頭に浮かぶのは長距離列車。ところがトルコでは、長距離列車は長距離バスに比べて時間がかかる、サービスが悪い、というイメージがあるようで、バスほど頻繁に使われていません。
トルコ鉄道の新車両
しかし近年、
トルコ鉄道(TCDD)もそういったイメージを払拭しようと改善を重ねており、例えばアンカラ・エクスプレスのような寝台列車は個室などもあるので、ホテルのようにくつろいだ旅が可能です。また特急電車も開発され、これだとイスタンブール‐アンカラ間は5.5時間(通常8~10時間)に。今後、電車もトルコ旅行の交通アイテムの一つとして期待したいところです。
※特急列車工事のため、2012年2月1日より24カ月の予定でイスタンブール-アンカラ区間の鉄道路線は運休中
イスタンブール市内移動
イスタンブールは市内交通があまり発達していないのですが、手段としては地下鉄(メトロ)、路面電車、バス、メトロバス(道路の一車線をバス専用車線にしたもの)、船、タクシーなどがあります。
イスタンブール市内の地下鉄
路面電車は観光地を横断しているため、旅行者にはかなり利用しやすい乗り物です。しかし地下鉄はまだ短区間での開通ですので、どこにでも行けるという訳ではありません。ただし、旅行でイスタンブールに来て中心部を行き来するだけ、というのであればある程度活用できます。
バスは、時間通りに来ない、路線が分かりにくい、快適な乗り心地ではないなど、かなり難易度が高い交通機関なので、旅行者には難しいかもしれません。しかし最近開通したメトロバスなどは交通渋滞に巻き込まれる心配がなく、駅の場所も分かりやすいので、路面電車のような感覚で利用することが可能です。
イスタンブールのタクシー
また、イスタンブールはボスポラス海峡や金角湾を挟んでいるので、大陸間を移動するのに船を利用するというのもまたオツなもの。美しい海峡の景色を見ながら移動もできる、という点では一粒で二度おいしい乗り物です。渋滞がないのも利点。 しかし、目的地までたどり着くのに一番手っ取り早い方法は、やはりタクシー(渋滞時間を除く)。現在、初乗りは2.7トルコリラと、日本に比べてかなりお得です。ただ、中には観光客を騙そうとするタクシー運転手がいますから、正しい場所から正しいタクシーに乗るのが鉄則。例えば、滞在しているホテルの名前が入ったタクシーや、ショッピングモールの名前が入ったタクシー、又は地元のタクシー会社の名前が入ったタクシーなどは比較的安全ですが、スルタンアフメットのような観光地で客待ちをしているタクシーは初めから観光客のぼったくりを目的としているため、注意が必要です。
トルコでおおよそのタクシー料金を知りたい場合はこちら>>>
Taksiyle.com
参照>>>
イスタンブールの市内交通・空港からのアクセス