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新国立劇場 小野絢子『白鳥の湖』インタビュー!

2014年の幕開けを飾る新国立劇場バレエ団公演『白鳥の湖』で、主役を務めるプリンシパルの小野絢子さん。小野さんが同団で白鳥を踊るのは今回で3度目となり、磨きのかかったその演技に大きな期待が寄せられます。ここでは、待望の開幕に先駆け小野さんにインタビュー! 作品と役への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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小野さんが初めて『白鳥の湖』を踊られたのはいつですか?

小野>中学生のとき、バレエ教室時代に二幕のコール・ド・バレエ(群舞)を踊りました。コール・ドでも、やはり『白鳥の湖』は大変でしたね。その後バレエ教室で一度オデットをやらせていただいて、次がバレエ団に入ってから。3年前に初めて踊って、バレエ団では今回で3回目になります。

『白鳥の湖』の主役を踊るというのは、やはりバレリーナにとって憧れなのでは?

小野>私はできれば避けて通りたかったんですけど(笑)。あまりにも有名すぎるというのと、バレエの代名詞とも言われている役をやるというのは本当にコワイ。それにどの役もそうですが、正解というものがわからない。方向性というのがわからないし、どうしたらいいのかわからなくて……。

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                新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』2010年公演より 撮影:瀬戸秀美


2010年にバレエ団で初めて『白鳥の湖』の主演を務めたときのパートナーは当時唯一のプリンシパルだった山本隆之さん。大抜擢での白鳥役でしたが、心境はいかがでしたか?

小野>“ムリです!”って思いました(笑)。当時はもっと技術もヘロヘロでしたし、表現も何もあったものじゃない。それでもどうにか舞台にしなきゃいけないということで、山本さんをパートナーにつけてくださったんだと思うんですけど……。やっぱり彼は出てきただけで作品になるし、その世界になる。先生方の絶大な信頼があって、新人と組まされたんじゃないかなと(笑)。でも私としては、山本さんに持ってもらうのが申し訳なくて。山本さんには本当に迷惑をかけたと思います。

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