小野さんが初めて『白鳥の湖』を踊られたのはいつですか?
小野>中学生のとき、バレエ教室時代に二幕のコール・ド・バレエ(群舞)を踊りました。コール・ドでも、やはり『白鳥の湖』は大変でしたね。その後バレエ教室で一度オデットをやらせていただいて、次がバレエ団に入ってから。3年前に初めて踊って、バレエ団では今回で3回目になります。『白鳥の湖』の主役を踊るというのは、やはりバレリーナにとって憧れなのでは?
小野>私はできれば避けて通りたかったんですけど(笑)。あまりにも有名すぎるというのと、バレエの代名詞とも言われている役をやるというのは本当にコワイ。それにどの役もそうですが、正解というものがわからない。方向性というのがわからないし、どうしたらいいのかわからなくて……。新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』2010年公演より 撮影:瀬戸秀美