「どの塾が優れていそうか」という視点で塾探しをすると失敗する

子供の成績の伸びを最も左右するのは講師の指導力です。

子供の成績の伸びを最も左右するのは講師の指導力です。

「塾によって子供の成績の上がり方は変わってくるのか」という疑問を持っている方にお伝えします。結論から言うと、塾によって子供の成績の上がり方は大きく変わります。ただ、「A塾よりもB塾の方が優れている」ということは言えないのが塾選びの難しいところです。また、複数校舎を展開している塾は、校舎ごとにサービスの差があります。したがって「どの塾が優れていそうか」という視点で塾探しをすると失敗します。ではどういう視点で塾探しをすれば失敗が少なくなるのでしょうか。2つのポイントがあります。


目的に合った塾を選択する

塾選びに失敗しないためのポイントのひとつめは「目的に合った塾を選択する」ことです。塾には大きく分けて次の3つのタイプがあり、どのタイプの塾に通って勉強するかによって、成果に違いが出てきます。


(1)集団授業の大手進学塾

模試や入試問題など、総合問題の得点力が培われやすいです。また得意科目はさらに伸びて入試における得点源にできるようになる傾向があります。


(2)個別指導塾

苦手科目の克服に向いています。特に数学(算数)の公式や英語の構文など、理解すれば問題を解けるようになりやすい科目が点数アップしやすい傾向にあります。


(3)個人経営の補習塾

地元密着型のため、学校のテストの成績を上げる指導が中心の塾が多いです。また塾長の専門指導科目の成績がアップしやすい傾向にあります。


重要なのは教材よりも講師

入塾の説明を聞きに行く際に、どんな教材を使って授業をしているかを入念にチェックする保護者の方がいます。もちろん教材は大事です。特に昨今、中学校の指導要領が改訂されています。その改訂に合わせた内容に教材がアップデートされているかどうかで、その塾が真摯な姿勢で生徒指導に当たっているかを垣間見ることもできます。新指導要領に対応している教材かどうかを質問してみるのもいいでしょう。また、良い教材とは、最新の入試問題傾向を踏まえて作成された問題が多く、選択問題だけでなく記述問題が多く、解説が詳しいです。

ただ、教材の良し悪しが子供の成績に関わってくるかというと、じつはそれほど大きな影響はありません。重要なのは教材よりも講師だからです。たとえば調理器具が立派でも、それを使いこなす料理の腕がなければおいしい料理はできないのと同じです。名料理人であれば安物の器具でも素晴らしい料理を作ります。

塾講師には「テキストを教えるのでなく、テキストで教えよ」という言葉があります。子供の成績の伸びを最も左右するのは講師の指導力です。指導力のある講師であればどんな教材を使っても生徒の成績を上げます。また自作のプリントを豊富にストックして「商売道具」にしている講師もたくさんいます。塾選びに失敗しないためのポイントのふたつめは「どんな講師が担当するか」ということです。


優れた講師かを見極める質問

ただ、優れた講師かどうかを見極めるのは、優れた教材がどうかを見極めるよりも難しいことです。また、どんなに評判の良い講師でも、子供との相性次第ではうまくいかない場合もあります。そこで、優れた講師かどうかをチェックする質問を紹介します。

「たとえばどんな方法で生徒さんが勉強好きになるようにさせていますか」

この質問をすることで、その講師の指導スタンスが次どの段階にあるかを知ることができます。

  • レベル1 「できるだけわかりやすく教えようとする」《大学生アルバイト講師レベル》
  • レベル2 「子供に考えさせて答えを引き出そうとする」《社会人プロ講師レベル》
  • レベル3 「授業を通じて子供を勉強好きにさせようとする」《名講師レベル》

レベル3の講師であれば、「どんな方法で勉強好きになるようにさせているか」という質問に対して、すぐにいくつもの具体的な方法を紹介してくれます。お子さんを担当することになる講師に質問してみるといいでしょう。

さて、いかがでしたでしょうか。塾選びは大切です。納得のいくまで妥協せずに慎重に選んでくださいね。
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