セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

2013年を振り返る(1)国内編(5ページ目)

この1年のセクシュアルマイノリティ(LGBT)関連の動きを振り返ってみると、今年も素敵な出来事、素敵なニュース、いろんな人たちの活躍がありました。そうしたいろいろに感謝しつつ、毎年恒例の総まくり企画をお届けしたいと思います。今年も前後編に分けてお送りします。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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ゲイカルチャーは花盛り

MAX

TSSA2013でのMAXさんのパフォーマンス。本当に盛り上がりました!

TSSAでカルチャー賞を受賞したのはMAXでしたが、本当に納得で、たぶん今年のゲイシーンの流行語大賞は「Tacata'(タカタ)」で決まり!だと思います。90年代からずっとゲイに愛されている(「GET MY LOVE」とか「RIDE ON TIME」を踊れる人、10万人くらいいると思います)MAXが3年ぶりにニューシングル「Tacata'(タカタ)」をリリースし、キャッチーで面白い歌詞とわかりやすくて楽しい振付けが大ウケ。しかもMAXはゲイナイトにも出演してくれたし、TSSAでもライブを披露してくれたし、ホントにゲイと相思相愛なんですよね(海外では当たり前ですが、日本でここまでやってくれる方たちはとても貴重です)

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では、アメリカからイケメン(上映作品の主演男優)も来日!

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭は、7月の本祭以外に「春の名作劇場」「冬の名作劇場」と題して1日限定の上映会を開催、とても意欲的な動きを見せました。アジアンクィア映画祭も小規模ながら良質な作品(ここでしか観られない作品)を多数上映し、高評価を得ました。映画祭の動きは着実に全国的な広がりを見せており、これまでの関西、香川、青森、愛媛のほか、徳島でも初開催されました。

映画といえば、『アルバート氏の人生』、『ゼンタイ』、『わたしはロランス』、『美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴を探して~』、『恋するリベラーチェ』、『ウォールフラワー』、『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 ~グレアム・チャップマン自伝~』といった作品が一般上映されました。今年は豊作でしたね!

それから、TVドラマで『glee』(フィン役のコーリー・モンテース、本当に痛ましいことでした。シーズン5の第3話、泣けましたね…)に続くライアン・マーフィの新作『New Normal』が本当に素晴らしかったです。春にはフランシス・ベーコンの大規模な回顧展も開催されました。

じょそいろクローバーZ

J-POPイベント「じゃぱんぐ♪」@ArcHでの「じょそいろクローバーZ」さんのショー。若手ドラァグクイーンの元気のよさが素敵!

ゲイシーンでは、とても悲しいニュースもありました。まず、5月にモデル&GOGO BOYの真崎航さんが20代の若さで急逝(詳しくはこちら)。それから、10月には、長年二丁目の顔となってきた「ArcH」(90年代は「Delight」、00年代は「Ace」という名前でした)が、来年1月で閉店することが発表されました。ゴトウが二丁目で遊びはじめた頃からあったハコで、たくさんの思い出が染み付いている(青春の舞台だった)場所なだけに、本当に寂しい、きっとラストには泣いちゃう…そんな気持ちにさせられました。

しかし、ゲイシーンにも平成っ子が大挙して参入するようになり(ぼくらはBBA=ババア扱いです)、楽しそうに二丁目で呑んだり、それぞれの個性を活かした表現を楽しんだりしています。今年は従来の定番だったDQ(ドラァグクイーン)&GOGO BOY以外にも、非女装系のダンスチームやアイドルユニットなど、さまざまなパフォーマーが活躍するようになったのが印象的でした。来年もイベントに足を運ぶのが楽しみです!

(後編:海外編につづく)
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