大自然が造り出した奇岩群と生態系

メテオラの奇岩群。大地と水と風が数千万年をかけて造り上げた大自然の造形美。人々はこのような圧倒的な景観に、古今東西を問わず神を見出して、祈りを捧げてきた

メテオラの奇岩群。大地と水と風が数千万年をかけて造り上げた大自然の造形美。人々はこのような圧倒的な景観に、古今東西を問わず神を見出して、祈りを捧げてきた

これらの奇岩群はどのように造られたのだろう?

世界の奇岩はほとんど風雨の浸食によってできている。柔らかいカルスト(石灰岩)台地はピンドス山脈から流れ出る川によって溶かされ、削られ、あるいは大地震による深い亀裂を見つけては、それを足がかりに深い層を溶かして深い亀裂を掘り進む。

奇岩の上から見渡すメテオラとカランバカの街並み

奇岩の上から見渡すメテオラとカランバカの街並み

この浸食は恐竜が絶滅した6,000万年前頃からはじまり、少しずつ少しずつ奇岩を造り出していった。そうしてできた奇岩の数はおよそ60で、小さいもので高さ約20m、大きいものは約400m、形も幅数mの尖ったものから台地状のものまで様々だ。

また、ピニオス川や奇岩群、ピンドス山脈のブナの森など、独特の地形が広がるメテオラには多数の哺乳類や鳥類、たとえばオオカミやカワウソ、ハゲタカ、ワシなどが生息している。こうしてメテオラは、例を見ない自然美および美的要素をもつ地域として、文化遺産のみならず自然遺産として世界遺産リストに登録されている。