韓国語

「憧れの仕事」~K-POPライター 酒井美絵子さん

K-POPライターは、韓流スターにインタビューしたり、コンサートのレポートを書いたりする職業。なんだかとてもきらびやかで楽しそうに思えますが、大変なこと、苦労されたことなどはあるのでしょうか。そもそも、どうやってこのお仕事を見つけたのか……。そんなあれこれをざっくばらんに語っていただきましょう!

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

韓国・韓国語に興味を持ったきっかけと、ライター業を始めるまで

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K-POPとの出会いから、韓流スタートの思い出のエピソードまで語って下さいました

アンニョンハセヨ。 「憧れの仕事」シリーズ、今回はK-POPライターの酒井美絵子さんにご登場いただきます。(この記事は、2013年8月31日 アイケーブリッジ外語学院主催「シゴトの韓国語‘SALON’」での酒井さんの講演内容を編集したもの。以下、酒井さんに語っていただきました。) 

韓流ブームが起こる前の90年代後半から、韓国大人気だったK-POPグループ、H.O.T.(エイチ・オー・ティ)にはまったのがきっかけです。迷わず韓国留学を決めました。2001年のことです。当時は韓国に興味がある人はあまりいませんでしたから、「どうして?」なんてよく聞かれましたね。

とにかく彼らに会いたくて、「会うためには同じ業界に入れば良いんだ」と単純に考えました。そこで手当たり次第、周囲の人に「会いたい」と話しました。韓国人にも、語学学校の友達にも。そうしたら、Mnet(エムネット・韓国系音楽専門チャンネル)のプロデューサーに出会えたんです。

そのプロデューサーの方から、K-POPを紹介する番組を作りたいんだけど、そのMC(エムシー。司会者、進行係のこと)をしてみないか?と聞かれ、チャレンジしました。でも、テレビだと話せても1、2分だけ。もっと話したい、どうしたらもっと話せるんだろう、と考え、「ライターだったらインタビューでもっと長く話せるのでは」と思い、ライターを志しました。

開始当初はあまり仕事の機会がありませんでしたけれど、2004年に韓流ブームが起きました。当時まだ韓国にいましたが、韓国には韓国語を話せる日本人があまりいなかったので、これはチャンスでしたね。

それから本格的にライターの仕事を始めることになりましたが、ある時期までは、俳優、ドラマについて書くことが中心でした。でも、元々はK-POPが好きだったので、その分野の仕事をもっとやってみたいという欲望がありました。そうしたら、2009年にK-POPブームが起きたんです。やっとK-POPの魅力を分かってくれる人が増えた!と思えて、とても嬉しかったです。


ライターという仕事内容について

具体的なK-POPライターの仕事内容としては、コンサートにおもむき、現場の様子や感想を記事化する「ライブレポート」や、歌手とその楽曲紹介ですね。もちろんインタビューもあります。

インタビューの流れとしては、たいてい雑誌社から依頼がきますので、質問を考えます。この質問がとても重要です。ここでどんな質問を考えておくかで、インタビューが成功するかしないかが左右されます。

インタビューの依頼を受けたら、その歌手、またはグループの作品を聴いたり、ミュージックビデオを観たりします。バラエティー番組も観ますね。インタビューをする方について、とことん勉強をします。そして、どんなところを引き立てたら良いのかを熟考します。

インタビュー現場は戦場のようなものです。10~15分しかないこともしばしば。どうやってその中で心を開いてもらい、コミュニケーションをし、相手の魅力を引き出すか。五感をフル回転させて全力でインタビューします。

インタビュー最中は録音もするので、後ほどテープ起こしをして、原稿を書く、というのがインタビューの基本ですね。
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