ネパール/カトマンズ

カトマンズ(3ページ目)

ネパール民主連邦共和国の首都 カトマンズ。古から交易、文化の要衝として繁栄してきました。近年急激な都市化が進み、一段と活気が漲っています。地理、人口、世界遺産、インフラ、暦、言語について簡単にご紹介いたします。

うえの ともこ

執筆者:うえの ともこ

ネパールガイド

インフラの未整備と計画停電

トゥンディケルのゲート

市内中心部の広場トゥンディケルのゲート

首都でありながら、インフラの整備は整っておらず、特に電力と水は常に不足しています。蛇口から水が出てくる家庭も多くありません。共同水場で水を汲む、タンカーで配達してもらうというところもあります。

水力発電に頼っているため、河川の水流が減ってしまうと発電が不十分になり、通年計画停電が実施されています。冬の乾季ピーク時には1日の半分以上が停電という状態になり、懐中電灯、ろうそく、ジェネレーターや蓄電設備を必要とします。

高級~中級ホテルにはジェネレーターが完備されており、停電時も不便はありません。ただバスルームのお湯に関しては高級ホテルであっても、時と場合によっては水温が低いなど供給が不十分なことがあるようです。

通信速度、回線の状況は日本ほど快適ではありませんが、カフェ、レストラン、安宿でもインターネット、WiFiがかなり普及しています。携帯電話網は主要なトレッキングルートの山岳部まで到達しており、SIMカード(国内携帯電話番号の割り当て)も身分証のコピーを提示すれば100ネパールルピーからと安く入手でき、支払いもプリペイド方式で簡単です。

カトマンズ市とパタン市を囲むように環状道路「リングロード」が整備され、リングロードからバクタプール市までは、日本のODAによって4車線の快適な道路が開通しています。数箇所に信号機が設置されていますが、あまり機能しておらず、警官の手信号で交通整理がされています。電車や地下鉄はありません。

カトマンズの人々はマルチリンガル

スワヤンブナートundefined仏陀の智慧の目

世界遺産 スワヤンブナートの仏塔

国の公用語はネパール語ですが、カトマンズでは英語教育が普及しており、英語がかなり通じます。ネパール語のほか、各自の民族の言葉、英語、ヒンディー語など複数の言葉を話す人も珍しくありません。ネパール人は言語習得能力に長けており、日本語を流暢に話す人もいます。ですので、観光やトレッキングでも、政府の免許を取得した日本語、英語、またそのほかの言語を話すガイドを雇うこともできますよ。

ホテルやゲストハウスでも問題なく英語が通じます。日本人客を対象としたサービスを行うホテルもあり、フロントは日本語に対応するほか、衛星版の日本語新聞、NHKワールド、プレミアムの視聴ができるところもあります。
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