カトマンズ盆地世界遺産とヒマラヤ観光1日モデルコース

2015年秋の震災後初となるインドラジャトラ大祭の様子

2015年秋の震災後初となるインドラジャトラ大祭の様子。カトマンズダルバールスクエアにて。

2015年春に2度の大地震に見舞われ、大きな被害を被ったネパール中部。カトマンズ盆地にある古い寺院やランドマークのダラハラ塔が倒壊し、壊滅的な被害と伝えられましたが、近代的な建材・工法の建物への被害は最小限に留まりました。

その後、新憲法に反対する民族団体によるインド国境封鎖が9月末から数ヶ月続き、燃料不足で市民生活は麻痺し、震災後以上に厳しい生活を強いられました。2016年に入ってからやっと国境も順次開かれ、その影響は少なからず残るものの事態は平常に戻りつつあり、春のヒマラヤトレッキングを目的とするツーリストの予約も緩やかに回復してきています。

公開中止措置がとられていたカトマンズ盆地内世界遺産サイトの瓦礫はほぼ片付けられ、すべて一般に再公開されています。ガイドが特にお勧めしたいチベット仏教の聖地でもある「ボウダナート」の仏塔は修復のため撤去され、敬虔な仏教徒のボランティアたちが地道な手作業を続けています。仏陀の智慧の目に再びお目にかかれるのは2018年頃になりそうです。今回ご紹介するコースには入っていませんが、時間があれば是非ともこちらへも足を伸ばして頂き復興の様子をご覧いただきたいと思います。

ネパール大地震後の観光地についての現状をこちらの記事「ネパール大地震後、カトマンズ盆地の世界遺産は今」の末尾に追記しましたので合わせて参考にしてください。

7:00 ヨガ教室に参加

ネパールの人たちの朝はとても早く、日が昇る前から一日が始まります。まずは早朝に始まるヨガクラスに参加して、元気よく一日のスタートを切りましょ う。ツーリストエリア、ホテル内、住宅街など至る所にヨガ教室がありますよ。呼吸法、アーサナ、瞑想、リラクゼーションと時間をかけて初心者にも丁寧に指導しても らえます。

地元でも人気のSOORIYA WELLNESS YOGA CENTER では、毎日朝夕各2,3クラスのグループクラス(土曜は朝1クラスのみ)の他、国内外の講師によるスペシャルワークショップ、予約をすればプライベートでセラピューティックレッスンも受けられます。
SOORIYA EWLLNESS CENTER

SOORIYA EWLLNESS CENTER

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■SOORIYA WELLNESS CENTER
住所:Lazimpath大通り National Life Insurance Building 2階(3,4階にJICAオフィスが入居しています)
電話:+977-1-4001714977
詳細:ヨガだけでなく、健康診断・検査・相談もできる総合健康センター。インド各地とドバイにも支店あり。


8:30 チベタンブレッドの朝食

朝食はガーデンレストランでスパイスの香る甘いミルクティー「チヤ」と「チベタンブレッド」を召し上がれ。小麦粉とわずかな甘みだけの素朴な揚げパン、熱々のチベタンブレッドにヒマラヤ産の天然ハニーをたっぷりと。年中美味しく頂けるバナナやパパイヤなど南国のフルーツも添えて、酵素とビタミンもチャージ。地元のおいしいヨーグルトも是非ご賞味あれ。

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■Dechering Garden Restaurant 
住所:Thamel地区 Kesharmahar通り(ヒマラジャンジャヴァのビル隣の道を奥に入る)
電話:+97714412158
詳細:緑豊かなガーデンとチベタンアンティーク家具に囲まれたチベット・ブータン料理の専門店。チベットの鍋料理「ギャコック」も評判。


9:15 タクシーで仏教寺院スワヤンブナートへ

スワヤンブナートの仏塔

スワヤンブナートの仏塔

午前中は世界遺産サイトにも指定されている、仏教寺院スワヤンブナートへ。急な階段の坂を上りきると、丘の上にある仏塔からカトマンズ市内が一望できるビューポイント。

五色の祈祷旗「タルチョー」がはためく仏塔の周りを時計回りにマニ車を回しながら歩いてみましょう。メロディーにのって流れてくる真言に耳を傾けると心が静まりかえるようです。境内では地元の人々が祭事や祈祷を行っているのを見ることができますよ。

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■スワヤンブナート
入場料金:200ルピー


11:00 タクシーでカトマンズダルバールスクエアへ

丘を下って市内中心部に位置するカトマンズダルバールスクエアへと向かいましょう。庶民に幸福を授けるといわれている少女の生き神様「クマリ」の館、シヴァ・パルバティ寺院は窓枠からヒン ドゥー教の大人気の神様夫婦が顔を出しているユーモラスなお寺です。バサンタプール広場の骨董市を覗くのも一興です。カトマンズダルバールスクエ アは夏から秋にかけて様々なお祭りで賑わい、雨季の終盤9月に開催され7日間続く「インドラジャトラ」は、祝福を授けるクマリの山車の巡航もあり、特に盛大にお祝いします。

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■カトマンズダルバールスクエア
入場料金:750ルピー


12:30 リクシャでバザール探訪

リクシャに乗って観光を楽しむツーリスト

リクシャから町を見物

ダルバールスクエア周辺の旧市街は、レンガ色の建物と張り巡らされた石畳の裏路地。カトマンドゥの先住民ネワール族の商店が立ち並んでいて、新鮮な野菜、珍しいお菓子や、乾物、台所用品などが売られています。ここからはリクシャ(人力三輪車)で庶民の台所、アサントールとインドラチョウクへ。リクシャの高見座席からの眺めは、雑然としたバザールの散策に好適です。

衣類、日用雑貨、金物、食品や香辛料、お茶といろいろなものが混在している市場はエキサイティングなスポット。ついでにおみやげ物もゲットしてしまいましょう。なお、リクシャは2名乗りで、距離、人数によって値段交渉をして乗車します。


13:00 ネパール定食「ダルバート」の昼食

ローカルレストランのダルバート

ネパール定食 ダルバート

ランチタイムはネパール人が毎日食べる家庭料理、ネパール定食「ダルバート」を。おしゃれなレストランもいいですが、ダルバートは家庭や食堂でいただくものが一番です!大皿にご飯とスパイスで味付けされた各種おかずが並べてあり「ダル」というレンズ豆のスープをかけて、右手で混ぜながら頂きます。青菜の炒め物やジャガイモ、カリフラワーの煮物が定番。ヤギ肉や鶏肉の煮込み、大根のピリ辛お漬物などバリエーションも豊富です。

お替り自由で好きなおかずとご飯を追加してもらえますが、食べすぎには要注意。ちなみに「ダルバート」は、一般的なローカル食堂で200ルピー程度からです。


14:30 専用車でヒマラヤの展望台ナガルコットへ 

お腹を満たしたら、午後からは車をチャーターしてヒマラヤの展望台ナガルコットへお出かけください。カトマンズからは車で約1時間半ほど。くねくね山道を登りつけば、そこは標高2000m の長閑な高原です。天候がよければ西の空に沈む夕陽と、赤く染まるヒマラヤの連山が見渡せるロマンチックな展望地です。
ナガルコットから北のヒマラヤ連山を望む

ナガルコットから北のヒマラヤ連山を望む


サンセットを鑑賞してカトマンズ市内へ戻ることも可能ですが、せっかくならここで一泊の滞在をお勧めします。ホテルやロッジが点在していますので、見晴らしの良い宿に宿泊しましょう。翌朝は日の出前にアラームをセットしてヒマラヤンサンライズを鑑賞ください。季節によっては見事な雲海も出現しますよ。翌日の岐路は、ネパール最古の寺院として世界遺産サイトに登録されている「チャングナラヤン寺院」へのハイキングを楽しんだり、中世の面影を色濃く残す古都バクタプールを観光してカトマンズに戻るコースがお勧めです。

なお、ナガルコット往復チャーター料金は、普通乗用車で3500ネパールルピー程度が目安。1泊する場合は追加料金がかかります。

駆け足で巡るカトマンズ盆地の観光、いかがでしたか?同じコースでも楽しみ方は十人十色。心に残る旅の思い出を紡いでくださいね。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。