口座連動型のWeb家計簿でしっかり管理する
最近のWeb家計簿は、機能が充実!
■最近のWeb家計簿はスゴイ!
日々のお財布からの現金支出をつけるのも大変ですが、カード明細や通帳を見ながら家計簿をつけるのも、意外と手間がかかるものです。そこで、お勧めなのは、Web家計簿の活用です。少し前のWeb家計簿は、現金の支出やカード明細、通帳からの引き落としを自分で記録していくものでしたが、最近のWeb家計簿は、カード明細や通帳の明細を自動的に収入して、Web家計簿に自動的に記録してくれる機能がついているのが一般的になってきました。複数の銀行口座やカードを利用している場合でも、Web家計簿に登録すれば、全て集計してくれます。これで、ずいぶん家計簿の入力作業の手間が省けます。あとは、現金で利用した分を記録すれば、家計簿は完成します。
また、家計簿としての収支管理だけではなく、銀行口座、証券口座、カード、ローンなどを登録すれば、家計の資産全体を把握する、資産管理ツールとしても役に立ちます。特に、証券口座を登録しておけば、株式、投資信託などの損益状況を、Web家計簿でも把握することができます。
※Web家計簿に銀行口座や証券口座を登録するためには、各々の金融機関でWebサービスを利用し、IDとパスワードを発行してもらう必要があります。
■日々の支出もスマホアプリとの連携で、より便利に
銀行通帳やカードの明細を自動的に取り込めても、日々の現金支出の記録が面倒だと思われる人も多いでしょう。最近のWeb家計簿は、スマホのアプリとの連携機能が充実していて、スマホでいつでも、どこでも、現金支出を記録し、Web家計簿に反映されることができるようになっています。
■代表的な、Web家計簿を3つ紹介
●MoneyLook
Money Lookは、モーニングスター株式会社の100%子会社が運営するイー・アドバイザーが運営する日本最大級のお金管理サービスです。家計簿、資産管理、口座管理、目標管理の4つの管理機能を持ち、登録できる金融機関が700以上でトップクラスです。Money Look専用のアプリが提供されていて、スマホからの収支入力や閲覧ができます。
●Kakeibon(旧OCN家計簿)
Kakeibonは、NTTコミュニケーションズ株式会社が運営するインターネット家計簿サービスです。「OCN家計簿」の名称で運営されていましたが、「Kakeibon」としてリニューアルされました。基本機能は、Money Lookとほぼ同様ですが、レシートを読み取ることで、支出の記録ができるスマホアプリ「Zaim」との連携で、日々の現金支出の記録も便利です。また、家計の費目も自由に設定できるので便利です。また、有料会員(210円/月)になると、現金管理機能や自動取り込みした明細に家計支出の費目(食費や水道光熱費、通信費など)を自動的につけてくれる機能を利用することができます。データの記録可能期間も3年に拡大されます(通常1年)。
●Money Forward
Money Forwardは、株式会社マネーフォワード(マネックス・グループの100%子会社であるマネックス・ビジネス・インキュベーション株式会社、株式会社早稲田情報技術研究所等が出資)が運営するオンライン家計簿、資産管理ツールです。Kakeibonが有償で提供している現金管理機能と家計費目の自動割付けも無料機能となっています。有料会員(500円/月)になると、現状の家計データをもとに自分の将来をシミュレーションする「よそQ」というサービスが使えます。また、データの記録可能期間の制限はなくなります。
※各Web家計簿サービスの機能・有償サービスの料金は、平成25年12月12日時点のものです。
実際に、各Web家計簿に登録して使い勝手を確認してみましたが、無料会員として使用することを前提に考えると、現金管理機能、費目自動振分機能が使える点で、Money Forwardが、一歩リードしているように感じました。
■使い勝手はよいけれども
家計管理は、ライフプランを実現するために行うものであると考えると、家計管理ツールとして、家計簿(収支管理)、資産管理、そして人生シミュレーションが3種の神器であると思います。以前、Webを利用した家計管理について紹介した記事(コラム:Webを使って簡単に家計を管理する方法)では、その3拍子が揃ったWebサービスはないと書きましたが、Money Forwardの有償会員になれば、家計管理の3種の神器を手に入れたことになります。最近のWeb家計簿の状況を見て、かなり進んだなと感心します。
その一方で、Web家計簿の場合、IDとパスワードで全ての家計情報を管理することになるので、セキュリティ面で心配だと感じる方も多いでしょう。IDとパスワードの管理はしっかり行う、複数の人が共有して使用するパソコンではアクセスしない等、セキュリティ対策は十分に行う必要があります。
>>ガイド平野家の家計管理ツールは? Web家計簿選びで大切なことは?