コレガCG-WFR600の概要
コレガの「CG-WFR600」は、11a/g/nはもちろんのこと、次世代高速無線LAN規格11acにも対応した無線LANルータだ。11acに対応した無線LANルータは、既に多くの製品が発売されているが、どれも高価格帯の製品ばかりである。ところが、このCG-WFR600だけは、廉価ルータの価格帯にありながら11acにも対応している。
たとえば現在、iPhone5をWiFiで利用しているとする。来年、iPhone6?が発売されたとき、最新の11acにも対応していれば、やはり11ac対応の無線LANルータが欲しくなってくるのは人情だろう。
CG-WFR600の本体
まず本体をみてみよう。横長のあまり見受けられないデザインだ。一見邪魔になるような印象もあるが、筆者の場合利用している1000BASE対応のハブの上にうまく乗った。CG-WFR600は、WAN/LAN端子が廉価だけあって100BASEなので、1000BASEのハブに接続して利用するシーンも多いだろう。
本体の裏には、電源スイッチがある。通常、無線LANルータのon/offは、ACアダプタの抜き差しで行うが、「ちょっと無線LANの機能を停止してみよう。」とか「リセットして様子を見てみよう。」というときは、専用のスイッチがあると案外便利だ。
CG-WFR600の速度
CG-WFR60は、ワンルームなどの環境で利用するための無線LANルータだ。実際に、iPad Air 32Gで測定してみた。下り54.21Mbpsと十分な速度が得られる。iPad air で測定。規格は5GHZの11a。
試しに、壁1つ隔てて隣の部屋でも計測してみたが、34.7Mbpsと事実上問題のない速度になっている。
ただ、数部屋離れると高価格帯の無線LANルータのように安定して速度がでないが、そもそも本製品は、パーソナルユーズのための商品なので問題はないだろう。
11acの速度はどうか
CG-WFR600は、無線LANの次世代規格である11acにも対応していことが売りだ。まだ、11acに対応した子機は少ないが今後は主流になるだろう。そこで、実際に11acの子機NECのAterm PA-WL900Uを用意して速度を計測してみた。ここで、速度がでなければ、この製品を購入する意味がない。
測定には、iperfという計測専用プログラムを利用してみた結果が以下だ。
----------11nでの結果--------
[ 4] local 192.168.1.21 port 5001 connected with 192.168.1.22 port 49311
[ 4] 0.0-10.2 sec 56.9 MBytes 46.9 Mbits/sec
----------11acでの結果--------
[ 4] local 192.168.1.21 port 5001 connected with 192.168.1.22 port 49196
[ 4] 0.0-10.1 sec 111 MBytes 92.4 Mbits/sec
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11nでは、46.9 Mbits/secであった速度が、11acでは92.4 Mbits/secと約2倍になっている。これなら実使用上十分な速度で11acを有効に利用できる。
確かに、11ac対応の最上位機種と比べると見劣りはするが、子機の性能や価格帯が全く異なるので気にする必要はない。