テクノポップ/アーティストインタヴュー

(鈴木慶一+KERA)X新生ナゴム=No Lie-Sense(9ページ目)

ナゴムレコード30周年! 新生ナゴムレコードからの第1弾アーティストとして、No Lie-Senseが『First Suicide Note』を11月6日にリリース。No Lie-Senseは、秩父山バンド以来となる鈴木慶一さんとKERAさんのユニット。ユニット結成、レーベル再始動、製作中の話、そして昔話までお二人に語り尽くして頂きました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

新生ナゴムのアイデア

ガイド:
新生ナゴムの今後の予定は?

鈴木:
アイデアとしては第4弾くらいまではあるんじゃない?

KERA:
慶一さんも色々見つけてきてくれるでしょうし。

鈴木:
二人でやることになったから、それはプレッシャーとして感じます。見つけてこないと。ただ、80年代と違って、音楽を目指す人は既に発表しちゃったりしていることが多いと思う。You TubeとかMySpaceとかも含めて、色々な形で発表しやすい。だからそういう中で探していくのかもしれないし、既に何年かやってる人を見つけてくるのかもしれない。分からないけど。発表しやすいということは、探しやすいってことでもあるんじゃないかな。昔はデモテープが送られてきて聴くとか、そういうことだもんね。そこが(今はアーティストを見つける作業工程から)外れちゃってるんじゃないですか。

KERA:
第2弾は直枝政太郎(現・直枝政広)さんが1982年にカセットで発売した『東京ゴジラ』にボーナス・トラックを大量に入れてリリースします。耳鼻咽喉科とカーネーションの過渡期の作品。直枝さんに出会った時から「これ、出しましょう!出しましょう!」と説得し続けて、「いや、恥ずかしいから。恥ずかしいから」と断られ続けてた幻の名作が遂に陽の目をみる(笑)。ニューウェイヴですよ。『マニア・マニエラ』とか『青空百景』に随分影響受けてる感じもあるし。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー

ガイド:
No Lie-Senseとしては12月に新宿ロフトで開催される「ケラリーノ・サンドロヴィッチ・ミューヂック・アワー」に出演されますが、このイベントは登場する人たちが豪華ですよね。昔のメンバーを集めるのに苦労はなかったのでしょうか?

KERA:
苦労はなかったですね。無理やり集めようとは思わなかったから。集まってきた人だけ出てもらおうと思ったら、ことのほか集まってくれた。そのライヴの前に次のレコーディングに入ります。

ガイド:
No Lie-Senseの?

KERA:
ええ。

鈴木:
時間のある時に録音していく。

KERA:
No Lie-Senseで学んだのは、「ともかくスタジオに入れ」っていう。

鈴木:
そうすりゃ、なんとかなる(笑)。楽器もあればさらにいいよって。

KERA:
とりあえず入っちゃえば、それが形になってく。及び腰で迷っていると、時だけがどんどん経っていく。だから三浦(俊一)にも「シンセサイザーズでもともかくスタジオに入っちゃおうよ。入りゃできることが分かったよ」って言ってるんですけどね。
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