旅の扉を開いたスクウェア・エニックス
今後リリースされるモバイル端末向けドラクエシリーズを売っていく為の、入り口を一気に作る作戦です(イラスト 橋本モチチ)
スクウェア・エニックスにしてみれば、もちろんドラクエIを遊んでくれて、面白いと思ってくれればそれが1番ではあるでしょうけど、なんならドラクエIを遊んでくれなかったとしても、ドラゴンクエストポータルアプリをダウンロードしてもらうだけで大きな意味があります。ドラクエシリーズは今後、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」までのドラクエシリーズ本編各タイトルや、モバイル端末向けのドラゴンクエストモンスターズシリーズ新作「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」を配信予定です。今回のドラクエI無料配布は、これらをマーケティングする土壌を一気につくり上げる、という作戦なわけです。
ドラクエ的に言うのであれば、様々なドラクエの世界へいざなう旅の扉を各ユーザーのスマートフォンに開いた、というわけです。
セガがゲーム会社44社と提携し、さらにはニコニコ動画を運営するドワンゴとも協力体制を敷いて、スマートフォン向けゲームのユーザーを囲い込む仕組みを推進するなど、スマートフォン向けのゲームでどうマーケティングし、ユーザーを獲得していくかは、ゲームメーカーの重要課題となっています。
そういう意味でも、今回のスクウェア・エニックスの試みがどの程度うまくいって効果を発揮するのか、注目したいところです。
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