学習・勉強法/中高生の勉強方法・学習習慣

貼ってはがして、めくってまた貼る「付せん」勉強法(2ページ目)

付せんの使い方と言えば、すぐ開きたいページに貼っておく、しおりのような使い方を思い浮かべる人が大半ではないでしょうか。しかし、付せんの使い方は、これに限りません。今回はガイドが実践している、付せんを上手に使った勉強法について紹介します。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

付せん勉強法は英語や国語でも使える

英語では、文法事項などをまとめるのに付せんを活用することができます。例えば、不定詞(to do)の用法。「~するために」という副詞的用法から、「~すること」という名詞的用法、「~すべき」という形容詞的用法まであります。
英語では、不定詞の用法など、重要な文法事項を簡潔にまとめて問題集に貼っておく。

英語では、不定詞の用法など、重要な文法事項を簡潔にまとめて問題集に貼っておく。


不定詞(to do)の用法は3つもあって、しかも参考書や問題集には例文も書かれているので、いまいち簡潔にまとまっていません。そこで、「~するために」「~すること」「~すべき」という、意味だけを1枚の付せんにまとめて貼っておきます。もちろん数学同様、練習問題のページに貼っておいても構いません。とにかく、覚えるまで目に付くページに貼り直すというのがポイントです。

国語では、漢字や部首、例えば「示(しめすへん)」と「衣(ころもへん)」の違いなど、覚えるべきことや重要なポイントなどを書いて、貼っておきます。漢字や部首以外にも、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すときの法則「はひふへほ」→「わいうえお」や、係り結びを作る助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」など古文で重要なポイントなどを書いて、貼っておいても良いでしょう。

もちろん、英語や国語以外でも、理科や社会、資格の勉強のためにも応用できます。覚えなければいけないことを、付せんに書いて貼っておくだけです。


大きな付せんは注意するポイントを書いておく

今度は、タテ7.5cm、ヨコ6.5cmの大きめの付せんの使い方です。こちらは、付せんとしては大きめで、ノートやワーク貼っておくと、やや邪魔な存在ですらあります。しかし、逆にこの特長を活かして、問題集やノートに書く前に確認しておきたいことを書いて貼っておくのです。

例えば、次のような国語の読解問題を解くときに注意したい3ヶ条です。
  • 選択問題は消去法
  • 本文の重要なところに線を引く
  • 抜き出す語句を丸で囲む
大きめ付せんは邪魔になるので、逆にその特徴を活かして、例えば、読解問題を解くときの注意点など、問題集やノートに書き込む前に知りたいことを書いて貼っておく。

大きめ付せんは邪魔になるので、逆にその特徴を活かして、例えば、読解問題を解くときの注意点など、問題集やノートに書き込む前に知りたいことを書いて貼っておく。


これだけ大きな付せんですから、問題集やノートに書き込む前に、真っ先に目に入ります。だから、ここに確認事項や注意点を書いておきます。そして、この付せんをはがさないと、問題集やノートに書き込めないわけですから、毎回、付せんに書いてあることを確認することになります。もちろん、はがした付せんは次のページに貼っておきます。

このように「貼って」「はがして」「めくって」「また貼る」、こうして覚えるまで目に付くところに貼るのが、付せんを上手に使った勉強法なのです。早速、試してみてください。
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