大学生の奨学金/奨学金の基礎知識・トレンド

奨学金の申請方法と家庭の収入基準(2ページ目)

日本学生支援機構の奨学金には大きく2種類の申し込み方法があります。ひとつは高校在学中、または大学に進学後に申し込む時期の定められた定期的な申し込み方法です。そして、もう一つが大規模災害や家計が急変した時などのための緊急時の申し込み方法です。今回は定期的な申し込み方法、収入基準などについて解説しています。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


奨学金の申し込み「予約採用」と「在学採用」

日本学生支援機構の奨学金の申し込み方法には、毎年決まった時期に申請する「定期採用」と、災害や家計の急変などで突発の事態に陥ったときなどに緊急申請する「緊急・応急採用」の2つの方法があります。

まずは、最も多くの人が利用している定期的な採用方法について説明しましょう。

はじめに理解して欲しいことが、日本学生支援機構の奨学金を申請する場合、大学入学資格検定合格者など一部の例外を除き、全て在籍している学校(高校や大学)を通じて申し込むことになっているという点です。

定期採用には、高校在学中に進学後の奨学金を予約する「予約採用」と大学進学後に申請する「在学採用」の2つがあります。
解説画像

JASSO奨学金申し込み窓口

予約採用では、高校卒業後2年目までの人は卒業した高校を通して申請できる仕組みになっています。現在、奨学金の新規利用者の約7割がこの予約採用で申し込んでいます。

一方、在学採用は、大学入学直後の春に募集があり、学内での説明会を経て在籍する大学を通して申請することになります。

予約採用と在学採用では、募集時期や奨学金の支給開始時期が異なるなど、それぞれのポイントと注意点がありますが、それらの詳細については機会を改めて詳しく解説したいと思います。

解説画像

JASSO奨学金募集時期


続いて、定期採用の申請にあたっての家庭の収入基準を解説していきます。


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