マッターホルンも展望できる多彩なハイキングコース
夏はハイキング天国となるアレッチ地方。総延長150kmのハイキングコースが整備され、子供連れで歩ける手軽な散策コースから、山頂を目指す本格的なトレッキングコースまで揃っています。中でもおすすめは、ベットマーホルンからモスフルーを目指すコース。アレッチ地方の2ヶ所の展望台を結びながら稜線を歩きます。右手にアレッチ氷河、左手にマッターホルンを遠望するという、まさに「両手に花」のコースと言えるでしょう。高低差もあまりなく、ハイキング初級者でも無理なく歩くことができます。
この他にも、フィーシャーアルプから氷河の端にある湖、メイエレンゼーまで足を伸ばすコース。ベットマーアルプから山上湖を巡るコース。ベラルプとリーダーアルプを結ぶ高さ80mの吊り橋を渡るコースなど、多彩なハイキングコースが揃っています。
アレッチの森と、自然保護センター、ヴィラ・カッセル
アレッチ地区の北側斜面に広がるのが、アレッチの森です。カラマツやマツ林が続く森の中にもハイキングコースが続き、氷河を見ながら森林浴を楽しむことができます。アレッチの森一帯は自然保護地区に指定され、珍しい動植物も観察することができます。樹齢1000年を越えるアローラ松もここで目にすることができるでしょう。手つかずの自然が残されたアレッチの森で、森林浴を兼ねてハイキングを楽しんではいかがでしょうか。
森と牧草地に囲まれたリーダーフルカと呼ばれる地点に建つ白い建物が、ヴィラ・カッセルです。イギリスの銀行家、投資家のアーネスト・カッセル卿の別荘として建てられ、現在は自然保護センターになっています。
館内の常設展は夏季のみオープン。アレッチ地区における自然保護の取り組みを肌で感じることができるでしょう。ヴィラの隣にある300種類以上の高山植物を集めたアルパイン・ガーデンにもぜひ立ち寄ってみましょう。
ヴィラ・カッセルには簡易宿泊設備もあり、アレッチ地区の大自然の中でユニークな宿泊体験をすることもできます(6月中旬~10月中旬オープン)。