スイス/スイスのおすすめエリア

標高2千メートルの別天地、スイス・アレッチ地区

スイスにはユングフラウやマッターホルン以外にも、滞在地の候補となるエリアはたくさんあります。その中でも特にガイドのおすすめはアレッチ地区。アルプス最長のアレッチ氷河を抱えるエリアです。ここでは近年その人気が着実に高まっているアレッチ地区の魅力をご紹介します。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

アルプス最長の氷河を抱える、アレッチ地区

スイスにはユングフラウやマッターホルン以外にも、滞在地の候補となるエリアはたくさんあります。その中でも特にガイドのおすすめはアレッチ地区。アルプス最長のアレッチ氷河を抱えるエリアです。ここでは近年その人気が着実に高まっているアレッチ地区の魅力をご紹介します。
アレッチ氷河

アレッチ氷河の全長は約24kmで、アルプス最長。世界遺産にも登録されている


名峰ユングフラウとマッターホルンを同時に眺める

リーダーアルプからのゴンドラ

リーダーアルプからゴンドラで展望台へ。後ろの山はマッターホルン

アレッチ地区はスイスの中央部、ユングフラウ地方とツェルマットの中間付近に位置します。アレッチ地区の展望台に上がると、北にユングフラウやアイガー、南にマッターホルンと、スイスを代表する名峰を同時に見ることができます。数多くのスイスの観光地の中でも、このような好条件を兼ね備えた所は他にはほとんどありません。

ツェルマットとユングフラウ地方の移動の途中に組み込むことも簡単。できれば2泊くらいして、観光やハイキングなどこの地区の魅力をゆっくりと楽しみたいものです。

 

標高2千メートルの別天地

アレッチ地区滞在の拠点になる村は、リーダーアルプとベットマーアルプ。どちらの村も、15分もあれば端から端まで歩くことができる、高原の中の小さな村です。さらにベットマーアルプの東側には、フィーシャーアルプと呼ばれる小さな集落があります。

リーダーアルプ、ベットマーアルプ、フィーシャーアルプの3ヶ所が帯状に並び、アレッチ地区と呼ばれる観光エリアを形成しています。標高は2千メートル前後。谷の反対側にはミシャベル山群の隣にマッターホルンも並ぶ素晴らしい景観を堪能することができます。

アレッチ地区へのアクセス

アレッチ地区全体図

谷底の鉄道路線は氷河特急も通過するが、その上には別天地が広がっている

アレッチ地区へのアクセスは、谷底の鉄道駅から各々出ているロープウェイを利用します。上図のように、リーダーアルプへはメレルから。ベットマーアルプへはベッテンから、フィーシャーアルプへはフィーシュからという位置関係。いずれも標高差約1000mをわずか10~15分で結びます。

谷を越えて吹きわたる風が心地よいアレッチ地区は、まさに別天地。南向きの斜面に点在する村には陽光が溢れ、夏はハイキング、冬はスキーのメッカとなります。このエリアはガソリン車乗り入れ禁止で、移動は電気自動車か徒歩のみ。大型バスが押し寄せることもなく、静かで落ち着いた滞在を楽しむことができます。

大迫力! スイスアルプス最長のアレッチ氷河

アレッチ氷河

氷河の上流には名峰ユングフラウやアイガーなどが連なる

アレッチ地区最大の目玉は、全長約24km、アルプス最長のアレッチ氷河です。ちなみにスイスで2番目に長いのは、ツェルマット付近のゴルナー氷河で、全長は13.5km。スイスにある他の多くの氷河は10kmに満たないので、アレッチ氷河の長さはまさに別格と言えるでしょう。

アレッチ氷河を見るためには、リーダーアルプやベットマーアルプなどの村からロープウェイやゴンドラで展望台まで上がります。展望台は計4ヶ所あり、大きくうねるように蛇行しながら流れるアレッチ氷河の眺めを堪能することができます。

アレッチ氷河の正式名称は、グロッサー・アレッチグレッチャー(Grosser Aletschgletscher)。ドイツ語で「大アレッチ氷河」という意味です。名峰ユングフラウやメンヒ付近から始まる3本の氷河が途中で合流し、1本の大きな氷河になって東から西に流れていきます。

地元の登山学校主催のガイド付き氷河トレッキングツアーに参加すれば、氷河の上を歩いて渡ることもできます。家の高さほどもある氷塊や、きらきらと光る青いクレバスに誰もが息を飲むことでしょう。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます