スイスの氷河を巡る

モルテラッチ氷河

エンガディン地方は、全体的に標高が高いので氷河へのアクセスも容易。 写真はモルテラッチ氷河

氷河トレッキング

氷河の上を歩く時は、山岳ガイドを先頭にお互いをザイルで結ぶ

スイスには大小合わせて全部で122もの氷河があり、登山電車やロープウェイを利用して、誰もが手軽に氷河を見ることができます。

氷河が動くのは、年間でわずか数十メートル程度。実際に動く様子は人間の目では判りません。氷河の上は、クレバスの裂け目がいたる所に顔を見せています。雪原の下にクレバスが隠れていることもあるので、氷河の上では油断は絶対に禁物。クレバスの中に転落したら最後、2度と上がることはできません。氷河地帯では、必ず専門の山岳ガイドと一緒に歩きましょう。

 

氷河が作ったスイスの谷と湖

ラウターブルンネン

ラウターブルンネンの地名は、「轟く泉」という意味

何万年も前の氷河時代。その頃スイスの国土は、半分以上が氷河に覆われていました。今から約1万年前に氷河時代が終わると、氷河の下にあった谷が姿を現し、湖が出来ました。

氷河の流れが作る谷は、U字の形をしています。例えばユングフラウ地方のラウターブルンネンはその好例。両側の切り立った崖の上からは、いく筋もの滝が流れ落ちてきます。

中でも落差300mのシュタウプバッハの滝は、ラウターブルンネンのシンボル的存在。大きな落差のため、流れ落ちる水の多くは途中で霧になって落ちてきます。かってこの地を訪れたゲーテやワーズワースも、滝の優美な姿に感嘆し、作品に残しました。

 

スイスの湖イメージ

湖に沿って鉄道が、そして湖の上を船が走る

スイスの湖も、その多くは氷河によって作り出されたもの。ほとんどが細長い形をしています。これは氷河の後退により、溶けた水が氷河の末端の堆石にせき止められてできたから。このためスイスの多くの湖は、「氷河湖」と呼ばれています。