香港料理&ワインのおいしい法則をご伝授!
スパイシーな料理にはスパイシーなワインを
まずは魚介類が多い広東料理。だから白ワイン……は間違い。実は香港の海鮮料理は複雑な味わいの出汁や中国醤油や深い旨味の上湯(シャンタン)が利いた料理が多いので、そこは赤。柔らかい旨味のあるちょっと熟成した赤がバランスがいい。たとえば、フランス、ブルゴーニュやスペインのリオハ、イタリアのキアンティの熟成したものなど。
また、中国料理の魅力はスパイス。目くるめくスパイスの渦に包まれるのがたまらないのだ。こんな料理には、同じくスパイシーなワインでなけりゃ対応出来ない。素材が魚介ならスパイシーな白、南フランスのヴィオニエやアルザスのゲヴュルツトラミネールなど。鶏肉や豚肉、牛肉ならば同じく南フランスのシラーやカリフォルニアのジンファンデルで決まり。
唐辛子の利いた料理にはカベルネ・ソーヴィニヨン
これ一本というときには辛口のロゼを!
実はこの組み合わせ、フランス、パリの中国料理では定番。本場香港でも今にきっとどのお店でもロゼワインがオンリストされる日が来るだろう……とは私の勝手な想像。
ちなみに、中国料理と日本酒の組み合わせも楽しい。特に熟成古酒。紹興酒に似ているがより軽快でドライ。飽きない組み合わせということも付け加えておきたい。
中国には紹興酒に代表されるような黄酒(ホワンチュウ=醸造酒)や茅台(マオタイ)酒のような白酒(パイチュウ=蒸留酒)など伝統酒があるが、通常の食事はお酒を飲みながら食べるという習慣がなかった。しかし、これだけワインが身近になったグルメ王国、香港だ。中国料理にワインを合わせるスタイルはファッションとしてだけではなく定着し情報発信基地となるのもそう遠くないだろう。
香港グルメ&ワインファンのあなた、これはもう現地に行ってみるしかない!
【関連サイト】
香港政府観光局