VW(フォルクスワーゲン)/ポロ

VWにポロBlueGT、ザ・ビートル・ターボが新登場

コンパクトカーのお手本的存在であるポロに、燃費と走りを磨いた「BlueGT」を追加設定。さらに、あのビートルに圧倒的な走りを与えた「ザ・ビートル・ターボ」が登場。その速さと魅力とは?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

フォルクスワーゲン・ポロに魅力大の「BlueGT」が登場

ポロBlueGT外観

ボディサイズは全長3995×全幅1685×全高1460mmで、日本の狭い住宅街などでも扱いやすい。価格は263万円


フォルクスワーゲンのポロが属する欧州Bセグメントは、輸入車でいえば、プジョー208やルノー・ルーテシア、フィアット・プントやパンダなど、国産車ではトヨタ・アクアやホンダ・フィット、マツダ・デミオ、スズキ・スイフトなど数多くのモデルがあり、日本では一般的にコンパクトカーといわれている。

そのベンチマーク、お手本として各メーカーからまさにマークされているのが、フォルクスワーゲン・ポロで、新しいホンダ・フィットもポロがベンチマークだったと開発陣が明言している。

しかし、新型フィットはもちろん、プジョー208やルノー・ルーテシアと比べると本国デビューは2009年、日本も翌年上陸とライバルよりも古参になってきた。

それでも個人的には燃費や走り、居住性などのトータル性能はかなり高いなと思っていたが、今回新たに導入されたポロ「BlueGT」は、単なるグレード追加ではなく、ビッグマイナーチェンジというべき進化ぶりを感じさせ、燃費を含む総合力では後発のライバルといえども寄せ付けない実力の持ち主だ。

まずは燃費に注目

ポロBlueGTリヤ

専用エクステリアに加えて、ブルーシルクメタリックと呼ぶ専用色も設定。気筒休止システムやアイドリングストップ、回生ブレーキシステムなどにより日本の国産コンパクトに匹敵する実燃費をたたき出すポテンシャルを秘めている


グレード名の由来はエコ性能にある。日本のエコカーは環境性能の高さをアピールする際、グリーンをキーワードに使うことが多いが、輸入車ではフォルクスワーゲンの「BLUEMOTION」、メルセデスの「BLUE EFFICIENCY」や「BLUETEC」からも分かるように、ブルーが多い。

ポロ「BlueGT」はグレード名の最後に、「BLUE MOTION」が入り、リヤにも同じバッヂが貼られるように、まず環境性能の高さ、つまり燃費が自慢だ。新型ゴルフTSIハイラインに搭載されている「ACT(アクティブシリンダーマネジメント)」と呼ぶ気筒休止システムの搭載が目玉。

エンジンへの負荷が低いと、4気筒のうち2気筒を休止させる「ACT」は、メーター表示を見ないと気筒休止も再開も分からないほど自然で本当に止まっているのか? 再始動したのか? と思ってしまうほど、音も振動面もよく抑えられている。

さらに、アイドリングストップやブレーキ回生システムといった燃費向上メニューの定番を網羅するのはもちろん、エンジンの軽量化や熱管理の無駄をなくしながら、効率的な冷却システムを採用するなどの工夫もされている。

これらにより燃費は、JC08モードで21.3km/Lに到達。もちろんガソリンはハイオクを指定するから、アクアやフィットと同じ土俵では語れないものの、カタログ燃費は別にして、実際の燃費は場合によっては大差ないはず。しかも、国産コンパクトにはないハンドリングや直進安定性、乗り心地や静粛性などの走りのクオリティも抜きん出ている。

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