デザインが好き
ガイド:さて、10月23日発売の4枚目のアルバムとなる『鳥と魚』についてお訊かせください。先ずは、タイトル。シンプルですが、鳥は「空」で、魚は「海」と繋がる連想をしました。でも、「空と海」ではなく、あくまでも生き物の「鳥と魚」なのかと。
鳥と魚 (Amazon.co.jp)
村上ユカ:
前回の「角砂糖」は、ホッピー神山さんのプロデュースのもとで、色んな方の演奏で村上ユカの世界を表現する、というテーマでした。生演奏中心だったので、やはりピコピコしたの好きだし、打ち込みでやりたいなっていう反動が出て(笑)。で、レーベルも離れたし、好きな事やろうと思いました。ほんと大変でしたけどね。
それで、『鳥と魚』の由来なんですが、鳥と魚が使われたデザインがすごく好きなんですよね。雑貨とかそれを見ているだけで幸せなんです。それで、自分の好きなものの象徴として、今回のタイトルを「鳥と魚」にしました。
今までのタイトルがずっと三文字だったので、三文字で統一したいっていうのもありました。
ガイド:
イラストは、ユカさん自身によるものですよね。ユカさんの作品(ユカピクトと呼んで良いのですかね)には、いつもほのぼの系の女の子が登場しますが、彼女は分身みたいな存在なのでしょうか?
村上ユカ:
はい、デザインも私、ユカピクトがやりました。で、この女の子はゆかこ、と呼んでいて、デビュー前に、なんとなく自画像みたいな感じで描いてたんですよね。デモテープの表に描いたり。
それが、シンクシンクのスタッフの中で、かわいいね、ジャケットにしようか、という話になって。それから、ずいぶんディテールは変わっていますが、ずっと描き続けてます。分身っていうか、一緒に活動してくれてる感じですね、この子と。
ガイド:
「とかたま」というお豆腐のパッケージデザインで「日経デザイン」で受賞されたとか! そこにもほのぼの系の女の子登場しますね。ぜひ、シリーズ化してほしいです。
村上ユカ:
そうでしたね。現在の男前豆腐店の伊藤さんとネットで繋がって、インターネットもまだまだ黎明期だったんで、色んな人と繋がることもスゴイなと思ったし、あの時はどんどこ豆腐の曲も作ったり、面白い事になりましたね。パッケージデザインは楽しかったので、またやってみたいですねー。