特徴的なスタンドとキーボード
VAIO Tap 11には、4mm厚の2.4GHzの無線(Bluetoothではない)で接続するアイソレーションタイプのワイヤレスキーボードが付属します。(キー配列は、VAIO Pro 13インチと酷似しています)また、本体の背面には、角度を無段階に調整できるスタンドが付いています。
VAIO Pro 13インチのキーボードと比較したところ
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無段階に調整できるスタンド
付属キーボードを使う場合は、このスタンドを使って本体を立てて、手前にキーボードを置くスタイルになります。出先で使う場合は、平らな場所に本体とキーボードを置くスペースが必要なので、ノートPCを使うより、広い作業スペースが必要になります。
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VAIO Pro 13インチとの大きさ比較。意外に大きい
持ち歩く時は、本体とキーボードを重ね合わせます。
キーボードは磁石で本体に固定され、ノートPCのようなスタイルで持ち運べます。キーボードのバッテリーは、本体と重ね合わせている時に充電されます。これで、いざ使おうと思った時に、バッテリー切れだったと言うことはないはずです。
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本体とキーボードの端子が接触してキーボードが充電される。
さて、こうしたキーボードカバーは、ディスプレイ保護のカバーとしては機能するものの、キーがコシのないふわふわの打鍵感で、使うとストレスのたまるお粗末な製品を見かけますが、これは、キーボードとしても十分に機能します。また、VAIO Proのように、キーボードの手前にタッチパットが用意されているので、ノートPCのように使えるのも特徴です。
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タッチパットがあり、VAIO Proと同じ感覚で使える
キーボードに関わるギミックは、すでにあるアイデアの寄せ集めですが、本体と重ね合わせた時に、バッテリーが充電できる気配りは、日本のメーカーならではの『らしさ』です。
らしさにあふれるタブレット
Windows タブレットだけに言えることではありませんが、タブレットは、前面がタッチパネルで、左右の側面にポート類が付く造りで、どの製品も似た見た目になり、差別化の難しいジャンルです。この点、VAIO Tap 11は、軽量・薄型、デザイン、そして、キーボードカバーと、他とは差別化できる要因を持っており、ソニーらしさにあふれる、魅力ある製品です。
VAIO Tap 11を手にし、使ってみて、最後、頭に残った印象は、『元気だった頃の誇れるソニーが戻って来た』」のフレーズです。