ショーの様な料理人の包丁さばきに注目!
■料理名刀削麺
■おすすめのポイント
刀削麺は、料理人が小麦粉に水を加えて練った生地のかたまりを持ち、「く」の字の形をした包丁で、麺状に削り落としながら鍋に放り込んで茹でるのが特徴です。料理人の包丁さばきが、ショーのパーフォマンスに見えます。
刀削麺は、「麺食のふるさと」と呼ばれることもある中国の山西省で誕生したと言われています。麺やスープの味ばかりでなく、作り方にまでこだわりをもっているのです。
湯が沸き立つ大きな鍋に向かって、麺を飛ばす姿はユニークです。左手に麺の生地、右手に大きな包丁をもって、麺状に削り落とす姿は見事と言う他ありません。均一な太さ、長さに削るには、相当な熟練を要するようです。麺の大きさだけではなく、スピードも重要な要素です。麺を入れ始めてから、入れ終わるまでに時間がかかっていては、麺の茹で加減にムラが生じてしまいます。包丁さばきのスピードも見逃すことができません。
大きなかたまりが、アッという間に削られ、鍋の中で泳ぎます。茹であがった麺は、ラーメンスープに投入され、刀削麺ができあがります。一般的なラーメンスープだけではなく、酸味の利いたトマトソースや、豚肉の脂身とニンニクの芽を使った肉あんに、麺を絡めて食べることも多いようです。北京を訪れたならば、麺削りの技と味を両方確かめてみたいものです。