神話のイメージに基づき3つのゾーンから成る公園
北海公園は、北京の紫禁城の西北に位置する、西暦10世紀に建造された皇室の御苑「皇家園林」です。清代の乾隆帝国間に、ほぼ現在の建造物が揃い、1925年から市民に公開されるようになりました。北海公園は、古代から伝わる神話の海上仙山のイメージに基づき、池と山を中心として構成され、「団城」を中心とする南部地区、北海に浮かぶ「瓊華島」地区、北部湖畔地区の3つのゾーンをもっています。
総面積は71万平方メートルに及び、その内の半分以上が水域となっています。園林に建つ建造物は荘重な雰囲気をもち、北方園林の特徴を漲らせています。金、元、明、清代の長い期間にわたって皇室の御苑「皇家園林」として発展しました。元朝のクビライは華北を征服した際に、この公園付近を中心に大都を設計したと伝わります。
園内に広々とした面積で水を湛える人工の北海の中に、瓊華島が小高い丘を築いています。ここには、1651年にダライ・ラマ5世が北京を訪れたことを記念して、白塔が建立されました。チベット仏教、ラマ教の仏塔で、日本では見かけることができない特徴的な形をしています。北海には夏は船が浮かび、冬は天然のスケート場となります。
■北海公園
住所:北京市西城区文津街1号
電話番号:86-10-6403-1102
営業時間:4月~10月 6:30~21:00、11月~3月 6:30~20:00
定休日:無休
料金:4月~10月 10元、11月~3月 5元
HP:www.beihaipark.com.cn/
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