テクノポップ/アーティストインタヴュー

中毒性が高いblue marble(2ページ目)

blue marbleのファースト・アルバム『ヴァレリー』からの「街を歩くソルジャー」で、その音楽性・映像に完全にハマってしまいました。10月16日発売の待望のセカンド『フルカラー』では、さらにポップに進化。というわけで、メンバーのショック太郎さんにインタヴューです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

オオノマサエさんがデモ音源を!

ガイド:
このアルバムでは、オオノマサエ(大野方栄)さんがヴォーカル。彼女はお二人よりも世代的に上で、1983年に『MASAE A LA MODE』(お勧めは「Eccentric Person Come Back To Me」)のリリース等をされ、CMソングの女王とも呼ばれる方ですよね。どのようなきっかけで参加となったのですか?
 
ショック太郎:
最初にデモテープを作っていたときに雑誌を通じて一般の中から女性ボーカルを募集したんです。でもそのいくつか送られてきた募集音源の中にオオノさんがいらっしゃって。ボクはオオノさんのことは既に知っていたのでビックリして。一応デモでは歌っていただいたんですが、すでにデモCDが関係者に知られていた段階で個性的な声は聴いていただいた方にもインパクトがありまして。正規のCDリリースの際にも、オオノさんのボーカル以外は考えられませんでしたね、その頃は。

リンボーの達人、チャタさん

ガイド:
「街を歩くソルジャー」、完全に僕のツボにハマりました。いきなり歌い出し、何気なくも突出しているポップソング。一度聴いたら、もう一度聴きたくなる中毒性。この中毒性の秘訣は?

街を歩くソルジャー (YouTube)

ショック太郎:
中毒性があるとしたらグニャっしてざらついているサウンドもそうなんですが、変なコード感もせいもあるのではないでしょうか。いわゆるポップスのフォーマットをなぞりつつ、途中で分数コードを多様して、ちょっとわかりにくいというか不安定さもわざと残しているんです。
 
ガイド:
このPVに出てきて、素晴らしいリンボーダンス(リンボー歩行と言うべき?)を披露している人は誰ですか? ちなみにリンボーの語源は、このアルバムに収録された「スティール・バンド・トリニダード」のトリニダードが由来らしいですが、偶然?
 
ショック太郎:
なるほど!でも、それは偶然ですね。このリンボーPVは川島社長のアイデアです。チャタさんというリンボーの達人の方と知り合えまして。これは一発撮りのゲリラ撮影なんですが、特に本テイクは特に奇跡のテイクでしたね。

 

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