那須温泉郷とは
那須温泉郷は、栃木県那須町に点在する温泉地群の総称です。著名な那須湯本温泉を筆頭に、大丸温泉、弁天温泉、北温泉、八幡温泉、高雄温泉、三斗小屋温泉といった古くからの温泉に、後年開発された新那須温泉や、他の諸温泉を加えたものになります。温泉郡の総称なので、那須温泉郷と書くべきですが、那須温泉、または那須の温泉というだけでも通じてしまいます。
弁天温泉、北温泉、三斗小屋温泉などは明らかに秘湯ですが、一方で新那須温泉には高級旅館や高級リゾートホテルなども多数あり、多種多様な楽しみ方が出来る、実に奥深い温泉郷で、もちろん非常に人気がある温泉地です。
特に夏休み期間中は人気なので、多くの宿で宿泊料金が跳ね上がり、人気を物語っています。一方、秋の紅葉も有名で、関東地方の中でも東北地方と遜色ない本格的な紅葉が楽しめる名所になっています。
今回は、那須温泉郷を紹介します。
那須温泉郷の源泉・泉質
那須温泉郷には多数の源泉があり、泉質も多様です。那須湯本温泉や高雄温泉は硫黄泉、北温泉には弱食塩泉や鉄泉もありますが、他の温泉地は大半が単純泉です。しかし、山麓で独自の源泉を持つ宿は、独自の泉質である場合があります。例えば那須ハイランドパークに隣接したTOWAピュアコテージは、褐色の濃厚な湯で、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉という実に複雑な泉質の名湯。また、ホテルフロラシオン那須は、ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉で、ウグイス色の緑色が美しい名湯です。さらに、ホテルサンバレー那須では三つの自家源泉を利用しており、特に白濁の硫黄泉が印象的です。
次ページで、那須温泉郷の旅館・入浴施設をご紹介します。