保活も地域格差があるって?
Mさんは、現在小学3年生の娘と中学1年生の息子を持つワーキングマザー。2人の子どもを保育園に入れるために費やした労力は、居住地によって相当異なったと言います。「長男のときは、待機児童が多いと言われる地区に住んでいました。待機児童数約300人。息子が生まれた12月にはすでに翌年4月からの新規入園申し込みが終わっていたので、空きを待つ状況でした」。Mさんはそのため、毎月幼子を抱え、役場に申し込みに出向き、すぐにでも復帰しなければならないこと、面倒をみてくれる身内が近くにいないことなど、役場の担当者に訴え続けたと言います。まさに「保育園入園活動(保活)」。肉体的・精神的な疲れは隠せませんでした。
その後、長女を出産することになったMさんは、保育園の入りやすい地域に引越ししたため、すんなりと入園ができました。「あれ、入れたって感じです」。保育園に安心して預けられることが、ワーキングマザーをどれだけバックアップするものか、しみじみ感じたと言います。