DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

フリーのDTM音源を使おう!

DTMを活用する上で重要なソフト音源。探してみると数多くのフリーのものが存在します。中には信じられないほどの高機能・高性能なものもあるので紹介してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

 MacでもWindowsでも使える高性能シンセ

TyrellN6 V3

u-heのTyrellN6 v3

フリーのプラグインのソフトウェア音源(ソフトウェア・インストゥルメンツ)には数多くものがありますが、数の上ではWindows版が圧倒的です。もちろん、Mac版も探せばいろいろありますが、MacでもWindowsでも同じように使える音源というと、なかなか少ないようです。

そんな中、WindowsならVST、MacならVSTまたはAudioUnitsのプラグイン環境で動く音源を出しているのがドイツのu-heという会社です。同社は有料のソフトウェア音源を出しているメーカーで、ZEBRA、Diva、ACE、Bazille、Filterscape……といったバーチャル・アナログシンセやモジュラーシンセを開発しているところです。

なかなか高性能な音源だけに、プロミュージシャンの中にも愛用している方が結構いるようですが、そのu-heが非常に高性能な音源を3つフリーで出しているんどえす。

具体的にはPodolski、Zebralette、TYRELL Nexus 6 V3 Synthの3種類のバーチャル・アナログ・シンセ。Mac版、Windows版ともに32bit、64bitの両環境にネイティブで動作するというのが特徴です。

Zebralette

音作りの自由度が高いZebralette

たとえばZebraltteは、Zebra2という$199のソフトシンセの簡易版であり、Zebra2をインストールすると一緒にインストールされるフリーウェアです。簡易版とはいえ、これかなり強力な音源。特にオシレータが非常に強力で、基本的な波形生成ができるのはもちろん、Wave Editorという機能が用意されており、自分で波形を描くことも可能になっています。そのため、かなり自由度の高い音作りができるのも面白いところです。

なお、U-heのソフトは、Zebra2に限らず、いずれもインストーラ自体は無料でダウンロードできるようになっており、インストールすると体験版として使えるようになっています。

機会があったら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

【関連記事】
ドイツu-heのWin/Mac対応フリーシンセ、3種類を使おう!

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