「お米はダイエットの大敵?」VS「お米は太らない?」の真意
お米が太るは本当!?
そこで、「本当にお米は太るのか?」を紐解きながら、ダイエットに適したお米の食べ方やお米の種類などについて解説していきたいと思います。
お米は本当に太るのか?
お米の摂取量を昔の人と現代人とで比較してみると、昔の人のほうがたくさんのお米を食べていたそうです。その量はなんと、昔の人は1日合計8膳ぐらい食べていたとか! それなのに現代人のほうが太っている率が高いのは何故でしょうか?その理由は、摂取する栄養の割合にあります。
昔に比べ現代は欧米の食生活が広まったことで、脂肪の多い食事スタイルが主流となり、それが肥満を招いているといわれています。
精製されたお米(白米)を分析すると、約70~80%が炭水化物、水分が約15%、タンパク質が約5%という構成で、脂質をほとんど含んでいません。
にも関らず、お米を抜いておかずだけ食べようという考えは、単に脂質の割合を高めるパターンになりやすく、それが太りやすい体質を招いてしまうことにもなりかねません。
つまり、お米に代表される炭水化物は悪者ではないということになります。
お米=炭水化物の役割
お米のほとんどを占める炭水化物は消化・吸収されるとブドウ糖になり、このブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源になるもの。お米は脳にとって大切なブドウ糖を供給する重要な役割を担っているのです。また、脳にブドウ糖が不足すると、肝臓に蓄えられているグリコーゲンが働くのですが、普段からあまりお米を食べない人は、肝臓のグリコーゲンの量が少ないもの。すると、脳で優先させるために他の臓器や筋肉はグリコーゲンの使用を抑制され、機能を停止しようと働き、眠くなったり、だるさを感じたり、代謝も悪くなってしまいます。
また、同じエネルギー量でも、炭水化物と脂肪では摂取後の消費され方は全く違います。
例えば、毎日1000kcal余分に脂肪を摂取した場合と、同カロリー分の炭水化物を摂取した場合を比較した検証によると、脂肪摂取の場合は脂肪が蓄積され体重は増加。炭水化物摂取では肝臓と筋肉にグリコーゲンとして貯蓄、約25%は発熱により消費され、脂肪貯蓄はわずか90gという結果が出たそうです。
以上のことからも、やはり太る原因は脂質にあり、お米はその脂質をほとんど含まない食べ物なので、ごはんを中心とした和食スタイルであれば太らない食事と言えると思います。