ザ・ブレッド 京都八百一本館(2ページ目)

ザ・ブレッドのパン

ザ・ブレッドでは伝統的なハード系に力を注ぐ一方で、オーガニックの小豆を使ったあんパンなど日本に昔からあるものも大切に考えているそうです。そしてどこか新しさもあります。レーズンブレッド(380円）は中に粉対比120％のセミドライレーズン入り。レーズンというよりブドウそのものを想わせるみずみずしさです。生地が薄く赤みを帯びているのはボイセンベリーの果汁が入っているから。フルーティなパンです。
そしてドイツパン。谷上さんのドイツパンは酸味が強くないのでロッゲンシュロートブロート（1/2 400円）やフォルコンブロート(600円）などが好評です。「ライ麦パンは野菜を使った和総菜にも合いますね。プンパニッケルみたいなパンもこれから増やしていきたいと思います」。野菜好きはやはり身体に気遣う人も多く、健康的なパンの需要もあるようです。
谷上さんが野菜のサンドイッチに薦めるのは「シリアルブレッド」(660円）。粉対比100％の加水をしてホップ種とレーズンの液体酵母で発酵をとった食パンで、しっとりとしたブラウンの生地にはカラメルと雑穀の粒が入っています。
高加水といえば3階のレストランでも出しているバゲット(270円）も表面バリっと中はしっとりもっちり系。VIRONのトラディション・フランセーズを使用した長時間発酵のバゲットです。

「パン・ド・ナイーフ」（250円）はシロップ漬けのチェリーと素揚げのアーモンド、クリームチーズ、バター入りのハード系。味や香り、そして食感のハーモニーが楽しく、また食べたくなる味わいです。
想像と違ってここは「野菜のパン」の店ではなかったけれど、トマトやグリンピースなどを多用したパンもありました。「グリンピース」(180円）はグリンピースのピュレを練り込んだ遊び心たっぷりのパン。豆の部分にはグリンピースそのものが、サヤはディルとミントが入っていて、岩塩がついています。
野菜を始め、パンに合わせる新鮮な季節の食材とともに幸せな環境にある「ザ・ブレッド」。館内を見て回るだけで、季節のこと、調理のこと、食についての学びがあるはず。楽しく過ごせる京都の新スポットです。

■ザ・ブレッド

住所：京都市中京区東洞院通三条下る三文字町220
電話：075-223-0801
営業時間：7:30～21:00
京都八百一本館ホームページ　
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