バレエ/大人のためのバレエ

外国語でバレエをどう表現する?

日本でバレエを習う場合、レッスンは日本語ですが、海外だとどうでしょう? 英語圏の国なら英語ですが、実は英語圏でない国でも英語なんです。しかも、英語が分かっていればついていけるかというと、そうでもないのです。バレエ特有の英語表現があり、戸惑うことも。今回は「バレエ英語」についてお話ししたいと思います。「バレエ英語」が分かれば旅行先でレッスンを受けるなんて素敵なことも可能になりますね。

執筆者:石島 みどり

バレエ英語って何?

1. バレエのステップはフランス語
2. 説明は英語
3. バレエ英語


どの国の人でもバレエのステップは全てフランス語で呼びます。でも説明は英語。これがこんがらがりますよね。方向などは英語で言う場合もあるし、フランス語で言う場合もあります。ですので、方向などはフランス語でも理解していた方がいいかも知れません。


英語圏の国なら英語でレッスンが行われますが、実は英語圏でない国でも英語でレッスンが行われます。「バレエ英語」が分かれば旅行先でレッスンを受けるなんてとても素敵なことも可能になりますね。

英語圏の国なら英語でレッスンが行われますが、実は英語圏でない国でも英語でレッスンが行われます。「バレエ英語」が分かれば旅行先でレッスンを受けるなんてとても素敵なことも可能になりますね。

1. バレエのステップはフランス語

大人からバレエを始められた方にとって、バレエのステップ名はいつまで経っても覚えにくいものかも知れません。なんと言ったって全てがフランス語なんですもの。実は私もフランス語の名称には苦労させられました。毎回同じことを聞いているにもかかわらず、全然頭に入ってこないのです。これじゃ上達しないと思い一発奮起。バレエ辞典を購入し、一生懸命勉強したのを覚えています。

今では写真やイラスト入りのバレエ辞典も多く出版されているので、苦労は少ないと思います。皆さんもぜひこのような辞典を利用してステップ名を覚えていただきたいと思います。またこういった辞典ではステップ名の隣に意味も記載されているので、動きをイメージしやすいと思います。

日本の先生もステップ名は全てフランス語名で話すので、これは覚えておいた方がいいですね。

◎ここでワンポイント雑学!
英語が出来る方は、英語とよく似た発音やスペルのステップ名があると感じたことがあるのではないでしょうか。パ・ドゥシャのシャはchatと書き、「猫」という意味です。英語のcatと似ています。回るステップのシェネもchaineと書きます。意味は「鎖」。英語だとchain。最後のeの有無だけの差です。英語に似たフランス語名が結構あるので、それらを楽しみながら探すと覚えやすいかも知れません。


2. 説明は英語

プリエは「曲げる」という意味ですが、ただ単に英語で 「bend」 と言うだけでは伝わりませんよね。どのようにプリエをするかということを英語で表現するのですが、例えばジュースを搾るようにプリエをするという意味で 「juciee plie」 と言うことがあります。英語独特の表現だと思いませんか?

ポーズを取るときには3つの単語の使い方で、その意味合いが違うことも覚えておくと便利です。
・place
・keep
・hold
place は、間違った場所にあったものを正しい場所に置く
keep は、正しい場所にあるものを維持する
hold は、放っておくと崩れそうになるポジションを意識して保つ

というように、目に見える形は同じでも意識の仕方がまったく違うというものです。教師の注意にすぐに反応できるように耳も鍛えないといけませんね。


3. バレエ英語

バレエレッスンでよく使われる英語フレーズは英会話とは若干違います。身体の部位や方向 (up や down、side) などがふんだんに入ります。また、ステップ名がフランス語です。それで訳が分からなくなることがあるようです。バレエ英語の表現を少し挙げてみましょう。

教師がよく言う 「引き上げて」 は「pull up your upper body」、「lift up your upper body」。これは理解しやすいですね。

facing a barre = バーに向かって。

roll in = (足首が) 前に傾くこと。
→Don’t roll in your ankle. 足首を前に倒さないようにしましょう。

roll out = (足首が) 後に傾くこと。
上記と同じように使われます。

turn out = (脚を) 外に開くこと。
→Turn you leg out. 脚を外に開きましょう。

バレエのステップによって使うバレエ英語が違いますので、これも理解しておくとレッスンについていけるようになります。動きにより指示も違うので、当然ですね。

まだまだ例はたくさんありますが、慣れて来れば聞き取れるようになります。常に身体の部位や方向がフレーズに入ると言うことを念頭に置いてレッスンを受けられると良いと思います。

◎ここでワンポイントアドバイス!

バレエ雑誌を見ていると、海外ダンサーを招いての講習会の広告が載っています。決して子ども向けだけでなく、大人の方を受け入れている講習会も少なくありません。海外の第一線で活躍するダンサーの動きは、本当にすばらしく受講すれば多くのことを学べることでしょう。舞台で見るのとは違ったダンサーのすごさを実感できます。決してお安い受講料ではありませんが、是非一度、受講されることをお勧めします。

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