フィンランド/ヘルシンキ基本情報

ヘルシンキ・ヴァンター空港を知り尽くそう(2ページ目)

フィンランド旅行の玄関口となるのが、ヘルシンキ北部のヴァンター市内にあるヘルシンキ・ヴァンター空港。現在2つのターミナルがあり、数多くの航空会社の便が乗り入れする北欧有数のハブ空港です。手荷物検査を終えた先には、お土産購買欲を刺激する魅力的な国内ブランドのお店がずらり。出入国の手順や免税手続き、免税店やラウンジについてなど、知っておくと便利な空港情報をお届けします。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

フィンランド到着:入国審査から到着ロビーまで


空港に到着したら、まず入国審査を受けます。日本のパスポート保持者は、過去180日の間に滞在日数が90日以内であれば、VISAなしでの入国が認められています。ただし、フィンランドを含むシェンゲン協定加盟国を出国する日より3ヵ月以上のパスポート残存期間が必要となりますので出国前に確認を。90日以上の滞在予定者は、パスポートと合わせて日本で取得してきたビザを提示します。入国審査は、年々確認が念入りになっている傾向があり、以前に比べて待ち時間もかかるようになりました。入国の時点で帰りの航空券または電子航空券の控えの提示を求められることもあるので、手元に用意しておくのが無難です。

入国審査にパスした後、乗り継ぎがない場合は順路に従って荷物受け取り口まで進みます。無事に自分の預け荷物を確保したら、そのまま到着ロビーへ。ただし、免税範囲を超える持ち込み品がある場合はロビー手前の税関検査で自己申告します。

 

フィンランド出発:チェックイン、出国審査から搭乗口まで
 

ロビー

ヘルシンキ・ヴァンター空港の出発ロビーには、通常の免税店だけでなく、マリメッコをはじめとする国内ブランドやムーミンショップなど土産屋が軒を連ねている。お店は早朝から開いているのもうれしい


時間に余裕をもってチェックイン

ヘルシンキ・ヴァンター空港のターミナル2から出国審査を行い、搭乗口までたどり着くには、まずは2階のチェックインカウンターないし自動チェックイン機を利用して搭乗券を発券し、カウンターに荷物を預けます。

フィンエアーと日本航空では、同じターミナル2でもチェックインエリアが異なるので注意。日本航空のチェックインエリアは、フィンランド航空などのチェックインエリアがあるメインエリアから、カフェの並ぶ左方向へ進んだ奥手(240~271番カウンター)にあります。

ちなみに毎日17時前後には、日本行きや中国行きの便が一斉離陸するので、その約2時間前からカウンターは大混雑します。特に空港で免税払い戻し手続きの予定がある人は、余裕もってチェックインできる時間に空港に唐尺することをおすすめします。

無事にゲートを通過したら買い物を満喫

預け荷物を手放したら、手荷物・身体検査に移ります。問題なくゲートを通過したら、出発ロビーで出国前最後の買い物天国を楽しみましょう!

ヘルシンキ・ヴァンター空港の出発ロビーには、通常の免税店だけでなく、マリメッコなどの人気デザインブランド、ムーミンショップなど、フィンランドを代表するさまざまなお店が軒を連ねています。滞在中に立ち寄れなかったお店、見つからなかった商品も、空港店で制覇できてしまう可能性も。また、ロビー内のお店の多くは朝5時台から夜21時まで営業しているので、朝夕の乗り継ぎ待ち時間にも利用できるのが嬉しいですね。もちろんカフェやレストランもあり、充電用にプラグが利用できる席も設置されています。

ラウンジでくつろいでも

また、出発ロビーにはさまざまなラウンジも用意されており、誰もが無料で利用できるスペースから、航空会社やチケットクラスごとのラグジュアリーな専用ラウンジまであります。フィンランド航空の専用ラウンジには、なんとフィンランド名物のサウナがついています。また、一般ラウンジには有料の個室仮眠マシーンも設置されているので、少しでも睡眠時間を確保したい人はお試しください。

出国審査→搭乗口へ

買い物などをひと通り楽しんだら、30番ゲート前にある出国審査ブースへ。監察員にパスポートと搭乗券を見せてゲートをくぐります。日本のICパスポートを持っていれば、自動化ゲートを通ることも可能です(利用できない時間帯あり)。

日本行き直行便は時間に注意!

各所で電子ボードに表示されている最新情報をチェックして、搭乗券に示された時間までに予定機の搭乗ゲートで待機しておきましょう。ショッピングエリアから出国審査ブースまでは徒歩約5分ほどですが、この出国審査を抜けたあと、日本行き直行便の搭乗口までは、まださらに徒歩10分ほどの距離があります。最初のショッピングエリアであまり時間を潰しすぎると、後で慌てて走るはめになるので、要注意。ちなみに、出国審査ブースから搭乗口のあいだにも、ショッピングエリアやレストランエリアが続いており、例えばマリメッコ2号店もありますよ。

 

免税の払い戻し手続きについて

tax free

Tax Freeのマークが掲げられた店舗での買い物時には申請をお忘れなく

フィンランド滞在中に、Tax Freeを掲げたお店で1店舗内で計40ユーロ以上の買い物をした場合、レジで免税のための書類発行申請ができます。払い戻し手続きのときだけでなく、買い物店での申請時にもパスポートの携帯をお忘れなく。フィンランドは高額納税の国だけあり、還元率も高いので(最大払戻率16%)利用価値は十分にあります。


免税の払い戻し手続きができる場所
 
払い戻し手続きマシーン

2016年にターミナル2到着ロビーに設置された、免税払い戻し手続きを自動で行えるマシーン

免税の払い戻し手続きが受けられるのは、空港にあるカウンターにて。ヘルシンキ・ヴァンター空港内には、到着ロビー横と出発ゲート内出国審査ゲート手前の2箇所に有人カウンターがあり、さらにターミナル2の到着ロビーから少し先に進んだ場所(スターバックスの前)に、自身の機械操作で払い戻し手続きを行える機械も設置されています。

免税の払い戻しの方法

有人のカウンターでは、監査員に購入した現物(未開封の状態で)と書類を見せれば、あとは自動的に手続きをしてもらえ、現金または口座入金によって税が払い戻されることになります(現金で換金する場合は手数料がかかります)。機械を利用する場合は、店で免税手続き時に発行してもらった用紙のバーコードを読み取らせ、続いて換金用のクレジットカードを読み取らせればOK。現金での換金はできません。免税払い戻し手続きカウンターは常時とても混み合うので、利用を予定しているならば時間の余裕を十分にもって臨みましょう。


 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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