蚊

身近な蚊の害とは、伝染病よりも実はアレルギー?

昔は夏の夕刻にもなればどんな家からも、蚊取り線香の匂いが漂って来たもの。ある意味、「夏なのだから、蚊に刺されるのは当たり前」でした。

しかし近年、特に都市部では蚊すらも珍しい存在になりました。「いなくて当たり前」だからこそ、その害として焦点を当てる箇所も微妙に変化しています。


蚊の害とは?なぜ蚊に刺されると痒くなるのか

蚊による害には、いわずもがなの「吸血」の他マラリアやデング熱などのいわゆる「疾病媒介」が知られていますが、「吸血」の際には直接血を吸われた不快感というより、後に皮膚に起こる独特の「痒み」こそが身近な最たる害として認識されているのではないかと思います。

この「痒み」の引き起こされるメカニズム。漠然と「何か、毒のようなものが注入されている」等の認識でいる方が多いのではないでしょうか? 実はこれ、「吸血」の際に血液凝固を防止する唾液が蚊の口から注入されたことに対する、「アレルギー反応」によるもの。花粉症で目が痒くなるのと同じしくみなのです。

近年、この刺された皮膚の「痒み」のみならず、全身症状化し重篤化しやすい「蚊アレルギー」が問題視されています。たかが蚊、されど蚊。刺し跡が異様に腫れあがりやすいタイプの方は注意しておいた方が良いかも知れません。
※詳しくは、 「全身発熱・蕁麻疹…蚊アレルギーとは?」記事を参照してください。

ちなみに、吸血する蚊はメスのみ、血液は卵の形成に必要なだけで蚊の主食ではありません(オスを含め、蚊はふだん、花の蜜などの糖分を摂取して生きています)。「蚊の生態」記事中でご紹介した「ヒトスジシマカ」は、もともとヒト(など哺乳類)を好む蚊ではありますが、ヒトが居ない環境であれば鳥類の他、トカゲやカタツムリなどからも吸血します。


次のページでは、基本的な蚊の駆除方法をご説明します。