刺された後、適切なケアを怠ると、思わぬ症状の悪化をまねくことも

刺された後、適切なケアを怠ると、思わぬ症状の悪化をまねくことも

灯りを落とした夏の夜、耳元でその羽音を聞くだけでも痒くなってくる蚊。身近な存在でありながらも、命を落としかねない病気をも媒介する怖い衛生害虫です。

それだけに、その生態や駆除情報の必要性はある意味、世界共通です。知っておいて損はありません。この機会に、是非押さえておいてください。

蚊の種類

世界中では1500種いるとも2500種ともいわれる蚊は、中生代ジュラ紀(約1億7000万年前)の地層からも化石で発見されているほどの歴史ある(?)虫。日本国内ではそのうち約60~100種が確認されていますが、私たちの暮らしで頻繁に接する蚊でいえば大別して「イエカ」の仲間と「ヤブカ」の仲間になります。

■イエカの仲間
アカイエカ
コガタアカイエカ
チカイエカ
ネッタイイエカ

・アカイエカの類縁の亜種が多い。全世界に分布。日本でも沖縄(ネッタイイエカ)から北海道(チカイエカ)までの広い地域で見られる。
・体長はおよそ5~6ミリ。体色は赤褐色~褐色。
・発生源はアカイエカ・ネッタイイエカは主に住居近くの側溝やドブ、下水などの滞留した汚水。コガタアカイエカは主に水田。チカイエカは古井戸やビル地下室、地下鉄の側溝などの溜まり水で、産卵後いずれも1~2日で孵化する。
・春と秋に多く見られるが、真夏には減る。暑さに弱く、30度を超えた日が続くと死ぬ。
・チカイエカはフィラリアの媒介蚊。
・主に夜間活動する。枕元に飛んできて「プ~ン」というのは十中八九このイエカ。

■ヤブカの仲間
シナハマダラカ
ヒトスジシマカ

・シナハマダラカ、ヒトスジシマカはほぼ全国的に生息している。
・シナハマダラカ、ヒトスジシマカの体長は共に約4~5ミリ。
・シナハマダラカの体色は茶褐色、ヒトスジシマカの体色はその名の通り黒白の縞模様。
・発生源はシナハマダラカは主に水田、ヒトスジシマカは山林の竹の切り株や樹洞、石のくぼみなどに溜まった水といわれる。近年では人家の古タイヤに溜まった水や空き缶、空き瓶などに注意。卵は夏期なら1~2日で孵化する。
・ハマダラカの仲間はマラリアを媒介する。
・ヒトスジシマカはデング熱の媒介蚊。
・主に昼間活動する。ヒトスジシマカに刺されるととても痒い。


次のページでは、蚊の生息場所や繁殖、その害についてご説明します。