活字離れの弊害 

幼児からの読書週間が重要

幼児からの読書週間が重要

書籍の販売部数が減少傾向にあるなど「活字離れ」が顕著になってきているようです。ノンフィクション作家の佐野眞一氏によると、「読む」というのは、読書だけではなく、「相手の気持ちを読む」といことにも通じていると指摘しています。

読書で「読む力」を磨くことで、勉強に役立つだけではなく、コミュニケーション能力の土台となる「相手の気持ちを読む力」も養うことができるのです。

多くの親御さんは、「お子さんに本をたくさん読んで欲しい」と願っていることでしょう。そのためには、お子さんが一人で本を読めるようになるまでは、読み聞かせをたくさんしてあげてください。読み聞かせは幼稚園までと決めているご家庭も多いようですが、小学校に入ってもお子さんが希望するのであれば続けてください。

音読の効果 

お子さんが自分で本を読めるようになったら、小学低学年までは学校の教科書は音読をさせましょう。音読には2つの効果があります。歌を口ずさんでいると歌詞を自然と覚えられるように、耳から音として入ってきたものは記憶に残りやすいものです。声に出して読むことで、本に載っている内容をより覚えやすくなります。

次に、黙読をしていると、分からない漢字や語彙が出てきたときにお子さんが読み飛ばしていたとしても、親御さんは気づくことが出来ません。そのままでは、お子さんの漢字力・語彙力の向上は望めないばかりか、本に書いている内容を完全に理解することも出来ません。音読しているときにお子さんが読むのをつまったら、その漢字の読み方や意味を教えてあげてください。

国語の基本は、文章を読む力と語彙力です。これらは本を読むことで自然と習得できます。「活字離れ」が言われている今だからこそ、読書はお子さんに大きなアドバンテージを与えます。

親子の会話で語彙力アップ

親子の会話で語彙力がアップ

親子の会話で語彙力がアップ

また、国語力の土台である「語彙力」は、親子の日常会話でも育むことができます。

「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、子どもは実際に見たり経験したものに興味を持ちます。日常生活のなかでお子さんが関心を持ちそうなものがあったときに、お子さんに話しかける際に、四字熟語やことわざ、比喩表現などを盛り込んでいきましょう。

例えば、生活に密着している天気・気候には、「五月闇(さつきやみ)」のように梅雨の時期の暗い曇り空を比喩的に表現したものから、「しとしと」のように擬音で表現されるものまで多種多様です。お子さまが知らない言葉であったときは、その意味を教えるだけでなく、簡単な言葉に置き換えてあげれば、知識は定着しやすいでしょう。

また、漢字には多くの同音異義語があります。例えば、「はかる」という読み方の漢字は、「図る」・「計る」・「測る」・「量る」・「諮る」などがあり、大人でも迷うことがあります。

「はかる」や「つくる」「かく」など、同音異義語は日常生活の様々な場面で登場しますから、例えば「体重をはかるって、どんな漢字かわかる?」というように日常の会話で使いながら覚えさせていくと定着しやすいでしょう。

漢字などの語彙力を習得するには、毎日の反復練習が不可欠ですが、覚えたことを定着させるには実生活で使用した経験が効果的です。特に国語や社会は日常生活で話題にしやすい教科です。

親子の会話は、子どものモチベーションを高めるだけでなく、親御さんの工夫した問いかけによって学力アップにつなげることもできますので、積極的に実践してください。また、お子さんが学校や塾から帰ってきたときには「今日はどんなことを習ったの?」と質問すると、お子さんは授業で習ったことを思い返して説明することで、学力の定着につながります。


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