温泉/九州の温泉

雲仙温泉(2ページ目)

雲仙温泉は、長崎県の島原半島にある温泉地です。雲仙とは「温泉」のことで、以前は温泉と書いて「うんぜん」と読んでいたそうです。抜群の自然環境から、日本で最初の国立公園に指定された際に雲仙の表記に統一したとのこと。雲仙温泉は泉質も最高で、自然環境も宿の落ち着いた風情も好ましい、日本を代表する温泉地の一つなのです。

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド

雲仙温泉の旅館

鴛鴦(おしどり)ノ池の美しい眺望と名湯を堪能できる東園(あずまえん)

鴛鴦(おしどり)ノ池の美しい眺望と名湯を堪能できる東園(あずまえん)

雲仙温泉には良好な湯を楽しめる宿が沢山ありますので、列挙するときりがありませんが、特に素晴らしい宿を厳選して紹介します。

上品な高級宿で泉質も素晴らしいのが、東園(あずまえん)です。雲仙では珍しい赤い酸性泉は、夏は加水するとのことで透明に近いのですが、寒い時期は赤味を増して、貴重な湯に浸かった実感を得られます。

他に大型のホテルで、泉質が最高なのが福田屋です。濃厚なクリーム色の湯が満たされた露天風呂の泉質は、雲仙屈指といえます。小規模な宿で泉質の良さで知られるのが、雲仙いわき旅館。敷地内に自家源泉を持つとのことで、引湯距離が短いせいか、素晴らしい硫黄臭の湯を満喫できます。

宿として特筆できるのが、雲仙観光ホテルです。歴史と伝統を誇るクラシックホテルですが、内外装を完全にリニューアルして、快適な宿に生まれ変わりました。他に別格の超高級宿として、旅亭 半水盧もあります。

雲仙温泉の入浴施設

純白の湯が素晴らしい小地獄温泉館

純白の湯が素晴らしい小地獄温泉館

雲仙温泉には共同浴場が複数ありますが、小規模で素朴なものが多いのです。観光客にお勧めなのが、雲仙温泉中心部から少し離れた小地獄地区にある、小地獄温泉館です。名前の通り、源泉の小地獄が施設の裏にあり、背後に湯気が立ち登るのを見ると、温泉気分が盛り上がります。

浴場に行くと、お湯が純白で驚きます。白濁の硫黄泉が多い雲仙ですが、実際のお湯は、ややクリーム色をしています。しかし、ここの湯は完全に純白で、湯の色にみとれてしまいます。大広間という程大きくはありませんが、休憩スペースもあり、そこから小地獄の湯けむりを眺めれば、雲仙温泉に来た実感を得られるに違いありません。


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