絵本選び(選書)に関する質問
「どんな絵本を読めばいいのか?」 読み聞かせのたびに頭を悩ませますね
Q:ひざ読向きの絵本とは?
具体的に、ひざ読では、どんな絵本を読めばよいのですか?初心者でも読み聞かせしやすい本、子どもが喜ぶ本を知りたいのですが……
A:面白いと感じる本ならなんでもOK
絵本を選ぶポイントはいろいろあります。ロングセラー絵本から選ぶのが間違いないという方、絵本の専門家がおすすめのものが安心だという方などなど、どれも大切なポイントだと言えます。でも、それは、読んでもらう子どもが絵本を好意的に受け入れている場合の選び方です。もし、お子さんが読み聞かせを嫌がるなら、どれほど質の高い名作と言われる絵本を選んでも、それだけですぐに面白いと感じることはないと思います。
そこでひざ読では、とにかくお子さんが楽しいと思う絵本を選ぶことを大切にしています。まずは「あっ、絵本って面白い!」とお子さんが感じられることが1番です。お子さんが読み聞かせを楽しいと感じ始めたら、しめたもの! お子さんが絵本を嫌っていたり、ブックスタートを待つような小さなお子さんへの読み聞かせの場合は、むしろ選書のポイントなど気にせずに、お父さん・お母さんがいいなあと思う本を選んでみるのがおすすめです。
試行錯誤を繰り返すうちに、お子さんの興味の対象がわかったり、変化を実感したり、お子さんの反応に驚いたり、思わぬ発見があったり……と、絵本を通じて お子さんの確かな成長を実感できる時がやってきます。読んであげる大人にとっても選書が楽しくなる時がおとずれるのです。親子でそんな読み方をする中から、他の誰のためでもないうちの子のための選書のポイントが見えてくるのではないでしょうか。それを大切にしていただきたいと思います。
Q:親の期待を込めた選書について
子どもに興味を持ってほしい内容で絵本を選んではいけませんか?
A:期待が大きすぎると失敗する可能性も高くなる
スタート時の選書に限って言えば、選んでよい場合もあるし、選んではいけない場合もあります。曖昧な答えで申し訳ないのですが、それぞれのお子さんによってうまくいく場合もあれば、逆効果になってしまう場合もあるからです。
そこで、まず最初はお子さんの好きな絵本から、スタートするのが良いと思います。お子さんが、ひとたび絵本の楽しさを実感すれば、その後はお子さんに興味を持ってほしい内容の絵本を選んでもうまくいきます。ただし、不思議なもので(たぶん親の下心が伝わってしまうのでしょうが)、学習につながるかどうかという視点だけで絵本を選ぶと必ず失敗します。
お父さん・お母さんには、目先の教育的効果に惑わされず、お子さんの成長を長い目で見て、成長の糧となるような絵本選びをしてほしいものです。お子さん専属の「絵本コーディネーター」になれるのは、お父さん・お母さんだけなのですから
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